クラブシーンの最先端を突き進むアンダーワールドが放つ3年ぶり通算6枚目となるアルバム。リード・シングル『オールウェイズ・ラヴド・ア・フィルム』などキラーアンセム満載。ポール・ヴァン・ダイク、ダレン・プライスら、大活躍中のダンス系アーティストとのコラボレーション・ナンバーも多数収録。 (C)RS
JMD(2010/12/02)
アンダーワールドにとって3年ぶり通算6枚目となるアルバム『Barking』は、初めての試みとして、Dubfire、High Contrast(Lincoln Barrett)、Mark Knight & D. Ramirez、Appleblim and Al Tourettes、Paul Van Dyk 、Darren Priceなど、今最も輝いているダンス系アーティストとの共同作業をもとに制作された。すべての楽曲はアンダーワールドによってエセックスのスタジオで作曲され、ダンス・ミュージック界から厳選したクリエイター達に手渡され、彼らのスタイルやクリエイティヴィティをバンドの生の素材に加えてもらったのだ。結果、アンダーワールドにとってここ10年間強で最高のアルバムが仕上がり、最上級の楽曲が揃った。冒頭の波のように脈打つベースとまるで耳のそばで囁かれているようなソフトなヴォーカル、そしてペースをあげていくハイハット。このサウンドは間違いなくアンダーワールドである。電子音楽に包まれた楽曲、消すことのできない映像を彷彿させるリリック、そしてメロディとリズムの完璧でバランスのとれたミックス。アンダーワールドは6枚目のスタジオアルバムを引っさげ、最高の状態で戻ってきた。もちろん、そうじゃない状態にあったことは一度もないのだが。
発売・販売元 提供資料(2010/06/18)
モノトーンのアートワークから一転、TOMATO製のカラフルなジャケが物語る、キャリア上稀に見る量のアンセムを搭載した3年ぶりの新作。ダブファイアやアップルブリムら各界の旬を曲ごとに迎えたあたり、いまだにダレン不在の印象を強くさせられるが、そのコラボが吉と出たダンス・トラック上でカールも久々に歌いまくる。長らく音源化が熱望されていたハイ・コントラストとの楽曲や、聴き手を選ばぬマーク・ナイトやポール・ヴァン・ダイクとのプログレッシヴな歌モノにはやはり抗えない恍惚へと誘われるだろう。“Born Slippy”以来の記憶が更新されない人にも、革新的な足跡をずっと追ってきた人にも<こんなアンダーワールドが聴きたかった!>と思わせる、痛快なまでにその責任を果たしたビック・タイトルだ。
bounce (C)入江亮平
タワーレコード(vol.324(2010年8月25日発行号)掲載)