前作アルバムから1年4ヶ月ぶりとなる今作は、これまでのストリート・スタイルを更に進化させてハーコー・チューンから、より人間的な内面を歌いあげたギャル・チューンまで、いつにも増して濃い内容となっている。 (C)RS
JMD(2010/12/06)
ストリートから成り上がりメジャーチャートを賑わす今も尚、そのアティチュードを変える事なく吐き出す彼の言葉には多くの人を惹き付ける影響力と説得力がある。今作にはそんなAK-69の姿勢に共感するAI、ANARCHY、HI-D、MACCHO、TWO-Jなどシーンの第一線をひた走るアーティストから、A-1、CITY-ACE、CRAY-G、DUCK & MAKER、GBL、KJI、MINISTA K.C.、THREE-Aなど地元中部エリアの注目若手MCまで豪華な客演陣がそろった。前作アルバムから1年4ヶ月振りとなる今作では、これまでのストリートスタイルを更に進化させたハーコーチューンから、より人間的な内面を歌いあげたギャルチューンまで、また海外とのリンクから生まれた最新US Hip Hopと何ら遜色のないオリジナルなJ-Hip Hop像を表現した楽曲など、その内容はいつにも増して濃いものとなった。ソロ20作目、自身の持つ全てを注ぎ込んだ渾身のアルバムが遂に完成した。更なる高みを見据えるAK-69の引き起す“MAGIC”は今回も止まらない。
SONY
発売・販売元 提供資料(2010/12/02)
音楽には評論家ウケするものとしないものがあるから、ある種のフィルターによって彼一流の明快な魅力はスルーされてきたフシもあるが、この新作は初週セールスを前作から倍増して堂々のオリコン総合3位を獲得するに至った。数字は数字だとしても、ブレない表現を磨いてきた男が広く一般リスナーから支持を得ているという現実には刮目すべきだろう。今回は映画的なハードコア路線以上に、スナップ系の"CHAMPAGNE BOYZ"やKalassy-Nikoff風のフックも甘い"MIC TEST"などの粋なクラブ・チューンが良い出来。特にDJ PMX製の硬派なGファンク"街模様"以降、HI-Dと爽快に飛び立つ終曲までの流れは圧倒的だ。リリックが伝わるフロウの明瞭さも手伝って、無条件で楽しませてくれる余裕の一枚!
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.329(2011年2月25日発行号)掲載)