2010年にリリースしたセカンド・アルバム『ビッグ・エコー』が、米音楽批評サイトのピッチフォークをはじめ名立たる音楽メディアで高評価、高得点を叩き出し、ここ日本でもSNOOZER誌の2010年度年間ベストアルバム第1位に選出。さらに翌年のサマーソニック2011では初来日公演を果たし、同タイミングで行ったディアハンターとのカップリング公演も大盛況のうちに終了するなど、日本国内でも高い人気を持つザ・モーニング・ベンダーズが“POP ETC(ポップ・エトセトラ)”と改名し3rdアルバムをリリース!心機一転、ポップ・エトセトラとしてリリースするニュー・アルバムは、バンド名改名同様に、サウンド・スタイルもがらりと一変。前作のロックを軸に置いたバンド・スタイルとは打って変わり、シンセやエレクトロを多様したスタイルになっており、彼らの根底にあるポップなメロディが前面に打ち出された至極のポップ・アルバムとなっている。「僕らは決して安全で楽な所に落ち着いたりはしないって約束してきた―安易な所に落ち着くと、つまらないものを作るようになるからね。」とメンバーのクリスが言うように、彼らは常に変化し続け、前進している。ポップ・エトセトラとなったのも、そんな前進の1歩といえるのだろう。
発売・販売元 提供資料(2012/04/20)
クリス・チュウ君率いるモーニング・ベンダースがベーシスト脱退を機に、バンド名と音楽性を大胆に変更! デンジャー・マウスらのサポートを受けて、ボーイズIIメンが大好きだったという過去をカミングアウトしつつ、シンセがメインの打ち込みを用いた歌モノで勝負に出ております。ジャケが示す通りロックであり、ヒップホップであり、ソウルでもあり、フォークでもある。つまるところ何でもありの、〈ポップ(とその他諸々)なのだ!〉……というクリス君の力強いマニフェスト!? 幼い頃はさまざまな音楽が流れてくるラジオの虜だったという彼の記憶が、作品として結晶化したとも言えるでしょう。とにかく、いろいろな重圧から脱した解放感が、音の端々からビンビンに伝わってきます。
bounce (C)佐藤一道
タワーレコード(vol.345(2012年6月25日発行号)掲載)