ニュー・メタル・バンド、リンキン・パークの2001年発表、世界で1500万枚セールスしたデビュー・アルバム。ドン・ギルモア・プロデュース、ラップとロックの融合した独自の音楽性。映画『es(エス)』エンディング・テーマ「ワン・ステップ・クローサー」、「ペイパーカット」他を収録。 (C)RS
JMD(2012/05/07)
カッコいいモノだけ集めればカッコいいモノが創れる…なぁんてそんなに簡単にはいかないのよねぇ。
だけどそれをやってのけてしまった人達がいるのです。そう、それが6人のマイスター;Linkin Parkなのだ。
かなり私好みの声であるVoのチェスター・ベニントンとMCのマイク・シノダの歌い方も、しっかりとしたメロディも、重みのあるサウンドも、リフもリズムもサンプリングも…もう言い切れないくらいにカッコいい!さすがマイスター軍団!!
とか言いながら、実はあまりこういうタイプの音楽(いわゆるヘヴィロックってやつ)を好き好んで聴いたりはしていなかった。
だからこの1stアルバム『Hybrid Theory』にも手を出さなかった。(…出せなかった…?)
でも「えーい、買っちゃえ」と思わせた曲『In The End』との出会いが大きな転機となった。(…なってしまった…?)
まずメロディと声に惹かれ、そして「なんで始まりのアルバムなのにEndなの?」と興味シンシンで歌詞をマジマジと見ながら聴いてみた。
*** You Wouldn't Even Recognize Me Anymore / Not That You Knew Me Back Then /
But It All Comes Back To Me / In The End ***
これはメビウスの帯だなぁって思った。ひねった輪っかの裏表が分からないっていうあれです。
曲の内容は“お前”との決別を歌っていて、それと同時にひとつの始まりも感じられる。
“全部俺に戻って来るんだ/最後には”
そう結局はどんなことも自分に跳ね返ってくる。それをどう捉えるのかによって変わってくるのだ。そうなるとこの歌に出てくる“お前”というのは誰?もしかしたら“俺”のことだったりするのかもしれない…。
白ではなく黒、空ではなく地面、そして光ではなく闇…そんな匂いがする歌詞やサウンドだけど、そこには一筋の光がメロディと共に浮かび上がってくる。それこそがLinkin Parkの世界なのです。
この『In The End』はもちろんのこと、収録されている曲はとにかくどれもカッコいい!
『Papercut』と『One Step Closer』の繋がり方なんかもかっちょえ!
かなり今更だけど、でもいいじゃん別に。今更だろうがなんだろうが、いつ聴いてもカッコいいモノはカッコいいんだから!!
(C)mio
タワーレコード(2003/06/21)
グラミーで最優秀ロックアルバムにもノミネートされた傑作。
ワンステップクローサーを初めて聴いたときは、こんなんライブで歌えんの?!て思ったけど、実際のライブでは音源以上のパフォーマンスにあんぐりでした。
バンド始めたばっかのキッズに聴いてほしいな!熱いよ!