米ブルックリン出身の4人組ロック・バンド、ヴァンパイア・ウィークエンドの約3年ぶり(2013年時)となるサード・アルバム。本作はメンバーのロスタムと、初の外部プロデューサーとなるアリエル・レヒトシェイドがプロデュースを担当。ピアノやアコースティック・ギター、オルガンを随所に用いて、オーガニックなサウンドを追求した作品。 (C)RS
JMD(2013/03/20)
全米1位、全英3位を獲得した前作『コントラ』以来、約3年振りとなる待望の3rdアルバムをリリース! デビュー作から2作品連続で全世界で100万枚以上の売上げを記録し、瞬く間にロック・シーンの頂点に上り詰めたヴァンパイア・ウィークエンド。本作はメンバーのロスタムと、初の外部プロデューサーとなるアリエル・レヒトシェイド(アッシャー、グラッサー他)のプロデュースにより、ヴィンテージ・ギアで埋め尽くされたLAのスタジオで制作された。アルバムはピアノやアコースティック・ギター、オルガンが随所に用いられオーガニックなサウンドを追求したものになっている。実は本作リリースの情報は、来日中に本人達が日本から世界に向けてTwitterを通じて初めて発信したという素敵なトピックも! 13年2月に開催し完売となったHostess Club Weekenderでの来日公演時に、本作から「アンビリーヴァーズ」が披露されており、既に話題沸騰中!
発売・販売元 提供資料(2013/02/22)
これまででいちばん大人びた作品。ヴァンパイア・ウィークエンドの3作目は、そんなふうに感じられるかもしれない。今回はヴィンテージ機材を多用して録音したというだけあり、そのサウンドはいつになくオーガニックでふくよか。先行公開された爆裂ロカビリー"Diane Young"のような忙しないナンバーもあるものの、全体的にはむしろ落ち着きや大らかさを感じさせる曲が多い。また、音楽的には相変わらず上品でジェントルな極上ポップスだが、アフロビートなど躍動的なワールド・ミュージックの要素が大きく後退し、いつになくどっしりとしたサウンドを鳴らしている。前2作が溌剌とした青年期だとすれば、本作はあきらかにそこからひとつ階段を登った印象。そう、早くも彼らは成熟期に突入したのだ。
bounce (C)小林祥晴
タワーレコード(vol.354(2013年4月25日発行号)掲載)