ジャズとクラブをつなぐヴォーカリストのホセ・ジェイムズが、2015年に生誕100周年を迎えるシンガー、ビリー・ホリデイに捧げて録音したトリビュート・アルバム。収録曲はいずれもビリーの愛唱歌として知られるジャズ・スタンダード。ブルーノートの社長でもあるドン・ウォズが、ホセのアルバムを初プロデュース。ピアニスト、ジェイソン・モランらをメンバーに迎え、NYにて録音。 (C)RS
JMD(2014/12/17)
ジャズを新たなステージへ導く新世代のヴォーカリスト=ホセ・ジェイムズが、2015年に生誕100周年を迎える史上最高のシンガー=ビリー・ホリデイに捧げて録音したトリビュート・アルバム。収録曲はいずれもビリーの愛唱歌として知られるジャズ・スタンダード。ビリーの音楽と出会ってジャズ・シンガーを志すようになったホセにとって、いすれも重要なレパートリーです。本作では、ブルーノートの社長でもあるトップ・プロデューサーのドン・ウォズが初めてホセのアルバムをプロデュース。メンバーは、ロバート・グラスパーと並ぶ現ブルーノートを代表するピアニスト、ジェイソン・モラン、ウェイン・ショーター・カルテットのベーシスト=ジョン・パティトゥッチ、そして現代ジャズの超人気ドラマーのエリック・ハーランドという、ニューヨーク・ジャズ・シーンのトップクラスの豪華トリオがバックアップ。黒人差別を描いたビリーの代表曲"奇妙な果実"では、ヴォーカルのオーヴァーダブのみで、ソウルフルでディープな世界を表現。
発売・販売元 提供資料(2014/12/08)
ロック、エレクトロサウンドを大胆に導入した前作から僅か8か月で届けられたホセ・ジェイムズ新作は打って変わって実にオーセンティックなビリー・ホリデイ集。ルーツであり心の師として敬愛するビリー・ホリデイの歌った名曲たちを、お馴染みの面子ではなくジェイソン・モラン(p)、ジョン・パティトゥッチ(b)、エリック・ハーランド(ds)というこの作品の為に選ばれた現代ジャズ屈指のピアノトリオとともに丁寧に愛情深く歌う。これまでの作品と並べるとインパクトという点では地味に感じさせもするが、その分彼の素晴らしい歌声が一層際立つ。これは長く愛聴できそうだ。
intoxicate (C)片切真吾
タワーレコード(vol.114(2015年2月10日発行号)掲載)