前作『キラーストリート』からさらに約10年の時を経て作り上げられた15枚目。
今までのサザン/桑田ソロとは違い「日本語」「和」に重きを置いた作品。憧れとしてのアメリカや英国の「ロック/ポップス」を意識しながらも、日本人としての「大衆音楽」を意識して作られた。『栄光の男』での歌詞表現など、より文学的な描写も多用されている。バンドサウンド面でも、ビーチ・ボーイズ~ナイアガラ的要素も含む『ピースとハイライト』を始め、古今東⻄の洋楽サウンドを自由に組み入れる、バンドとしての軽やかさと遊び心は健在。37年というバンドの「円熟」そして、まだまだ攻めるという「覚悟」も感じれる一枚。
タワーレコード(2024/11/27)
サザンオールスターズの10年ぶり、通算15枚目となるオリジナル・アルバム。「ピースとハイライト」「東京VICTORY」同様、バンドサウンドを軸としたジャンルも超越するカラフルな楽曲群に、日本を取り巻く世相への鬼気迫る気迫とシリアスなメッセージ性を追求した楽曲を多数収録。強靭な人間力と音楽の底力が漲った、壮大で圧倒的リアリティー満載の超大作。 (C)RS
JMD(2015/02/11)
『キラーストリート』以来、10年ぶり通算15枚目となるオリジナルアルバムは、既発シングル『ピースとハイライト』『東京VICTOR』」同様、バンド・サウンドを軸としたジャンルも超越するカラフルな楽曲群に、現在の日本を取り巻く世相への鬼気迫る気迫とシリアスなメッセージ性を追求したものが多く収録される。それは時に攻撃的、挑戦的でありながら、底知れぬポジティブさも、優しさも、遊び心も、せつなさもが一緒に内包されており、37年間活動を続けてきたバンドが持つ強靭な人間力、それに付随して湧いてくる音楽の底力が、1曲1曲に、とてつもない熱量で漲っている。国民的ロックバンド・サザンオールスターズにしかなし得ない、壮大で圧倒的リアリティー満載の超大作。
ビクター
発売・販売元 提供資料(2014/12/26)
ビーチ・ボーイズ~ナイアガラ・サウンド経由の"ピースとハイライト"、寺山修司オマージュのマンボ"天井桟敷の怪人"、ストリングスとエレピが60年代のA&M風な"はっぴいえんど"と偉大な先人の影がそこかしこに。ムード歌謡やフォーク、ビッグ・スケールなアメリカン・ロックなどもあり、古今東西の音楽を咀嚼して自由に組み入れる、バンドとしての軽やかさと好奇心は健在だ。加えて、彼らの数々の人気曲を想起させる場面もあったり。詞には従来のおふざけや性愛路線もありつつ、総体では愛と平和、そして連帯を謳う。これは桑田佳祐が愛する古きロックやフォーク的価値観の踏襲とも言えるし、不安定な現代社会への胸騒ぎがそうさせたとも取れる。全16曲とたわわに実った、10年ぶりの15作目。
bounce (C)鬼頭隆生
タワーレコード(vol.377(2015年3月25日発行号)掲載)