これまでに一度もライヴを行わず、活動は主にソーシャルメディア上のみで、実態は謎に包まれている12人組のポップグループ、通称"さよポニ"こと、さよならポニーテール。今年5月にタワーレコードのアイドル専門レーベル、T-Palette Recordsに移籍が決定し話題となった"さよポニ"のアルバム。アルバム・タイトルは『円盤ゆ~とぴあ』。なんと、3枚組、33曲入りのコンセプトアルバムとなたった今作は、音楽の聴き方が配信やストリーミングなど多様化されていく中、CD(=円盤)というメディアにおける最後の理想郷(=ユートピア)をコンセプトに、さよポニなりの表現方法で「アルバム」という単位にまとめあげた意欲作です。DISC I~A面集で恋をして~は、さよポニ流のA面集であり、まるでベストアルバムのようなポップなナンバーがノンストップで畳み掛けます。~さよポニ・カレンダ~と題されたDISCIIは、ネット上で季節ごとにリアルタイムに公開されたノベルティソングが3年越しで完結。そしてDISCIII~思春期の光と影~は、アコースティックな楽曲を、さよポニ最初期からのメンバーである、みぃなが全曲ひとりで歌っています。さらに、DISCIIIには、さよポニ初の英語詞の曲も2曲収録されるなど、新たな一面も覗かせる充実した内容になっており、今コンセプトアルバムでさよポニ流ユートピアへと誘います。
発売・販売元 提供資料(2015/09/11)
2年8か月ぶりの新作は、なんと3枚組に33曲が詰め込まれた規格外の大作に。Disc-1には曽我部恵一とザ・なつやすみバンドを迎えた"夏の魔法"などポップな突破力を備えた楽曲、Disc-2には季節ごとにネットで公開してきたノヴェルティー・ソング、Disc-3にはメンバーのみぃながひとりで歌うフォーキーなナンバーを収録。すこぶるキャッチーながら低調な気分でもしっくりくる温度感に、彼らのオリジナリティーを強く感じる。
bounce (C)澤田大輔
タワーレコード(vol.385(2015年11月25日発行号)掲載)