Dr.ドレーの復帰作『Compton』にて16曲中6曲もフィーチャーという異例の大抜擢により、瞬く間に現在の西海岸シーンにおける最大級の注目を集める存在となったアンダーソン・パックが、絶妙のタイミングでセカンド・フル・アルバムをリリース!! シンガー/ラッパーとプロデューサーのどちらでも類まれな才能を持つ彼が、その全てをつぎ込んで完成させた『Malibu』は、Dr.ドレー同様、彼の音楽を愛して止まない超一流のアーティストがメジャー/インディーから集結。プロデューサーとしてロバート・グラスパー、マッドリブ、9thワンダー、ケイトラナーダ、DJ・カリルら、多彩な方面からそれぞれの代表選手ともいえる面々がアンダーソンと共に楽曲を制作。フューチャリスティックでアーバンなソウル、ヒップホップ、ファンク、ジャズ、そしてダンス・ミュージックをシームレスに繋いだそれは、まさにオッド・フューチャーの面々とフライング・ロータス率いる<Brainfeeder>の間の溝を埋めるような衝撃サウンド!! そんな"テン年代らしさ"を爆発させつつも、随所に往年のウェッサイのような甘いレイドバック感を匂わせるところも◎。そしてフィーチャリングには、ザ・ゲームやブラック・ヒッピーのスクールボーイ・Q、タリブ・クウェリ、同じく『Compton』に参加していたモータウン所属のシンガー、BJ・ザ・シカゴ・キッドら人気アーティストが参加し、ここでもアンダーソンに対するシーンからのプロップス/期待度の高さが伺える! これで期待するなというほうが無茶ともいえる、西海岸シーンの未来を担う才人による大傑作が誕生!!
発売・販売元 提供資料(2015/12/15)
ドクター・ドレー『Compton』に大抜擢されて波に乗る南カリフォルニアのマルチな奇才が約1年で新作を発表。制作/演奏陣にはドレー盤でも腕を揮ったDJカリルやデム・ジョインツのほか、マッドリブ、9thワンダー、それにクリス・デイヴやロバート・グラスパーらも顔を揃え、ややハスキーな声の主役は歌とラップの両刀使いで、ケンドリック・ラマー『To Pimp A Butterfly』から受けた衝撃をそのまま形にするかのように、しなやかにグルーヴしていく。BJ・ザ・シカゴ・キッドと相見えたタイトな“The Waters”、ゲームらとのジャジー・ヒップホップ“Room In Here”、スクールボーイQ客演のスムーズなシンセ・ブギー“Am I Wrong”など、トレンドとノスタルジーの塩梅が絶妙。早くも2016年のベスト候補が!?
bounce (C)林剛
タワーレコード(vol.387(2016年1月25日発行号)掲載)