16歳のときに自らの楽曲をストリーミング・サイトにアップロードするとそのクオリティの高さから、ブルース、ジャズ、ヒップホップを新世代のチープ・シックな感性でとらえたロンドン・チルの申し子として瞬く間にその名が広まった新鋭トム・ミッシュが満を持してデビュー・アルバム『Geography』をリリース!リアン・ラ・ハヴァスやモス・デフ、バスタ・ライムスなどのリミックス仕事の評価も高いJディラ直系のビート・メイク・センスに加え、ジョン・メイヤーからの影響を公言する泣きのギター・プレイ、そしてメロウでカラフルなソング・ライティング・センスも携えたオールラウンダーぶりが発揮された本作は、すでに公開されている"South of the River"、"Movie"、"WaterBaby"を含む全13曲を収録。今夏にはサマーソニックへの出演も決定しており、発表とともにSNSでトレンド入りするなど日を追って注目度が高まるトム・ミッシュ。ジェイムス・ブレイク、ジェイミーxxに続くロンドンの若き天才に再び世界が心酔する。
発売・販売元 提供資料(2018/10/05)
NME (Magazine) - 4 stars out of 5 -- "There's something undeniably unique about the tone of Tom's voice -- precise yet effortless -- and his guitar skills are prodigious."
Pitchfork (Website) - "The British singer and beatmaker's largely self-produced debut album is a pleasant, frictionless listen that benefits from his obvious chops..."
Clash (Magazine) - "Misch's saving grace is that he remains a curator of fine taste, and strong contributions from fellow South Londoners Poppy Ajudha and Loyle Carner demonstrate how successful he can be as a foil to others..."
Rovi
コスモ・パイクらの活躍で盛り上がる南ロンドン・シーンより、ブレイク間違いなしのクリエイターが初のアルバムを投下した。ジョン・メイヤーからの影響が色濃いメロウなギター・サウンドを響かせながら、古のブルースやジャズを今様のインディー感覚でふんわりコーティング。ゴールドリンクやデ・ラ・ソウル、ロイル・カーナーらゲスト・ラッパーのもてなし方もスマートだし、何より主役の甘い低音ヴォイスに酔いしれる。
bounce (C)保坂隆純
タワーレコード(vol.414(2018年4月25日発行号)掲載)
うっすらと色気の漂う甘い歌声、ヒップホップ/ジャズ/ソウルへの愛情を覗かせるトラックメイキング、さらに楽器もこなすマルチな才能で世界を心酔させているトム・ミッシュ。J.ディラ+ディアンジェロ+UKソウルとも言えそうな彼のスタイルは、艶やかで濃厚、それでいて足回りは軽やかで、春の陽気のように心地よい。ノスタルジーとロマンティックな雰囲気を《Movie》で演出すれば、デ・ラ・ソウルと手合わせした《It Runs Through Me》ではソウルとジャズを交差させアダルトに、一転《Disco Yes》で屈託のないダンス・トラックも見せつけたりと、深みもあればキャッチーな賑やかさもあり多様性を湛えている。
intoxicate (C)青木正之
タワーレコード(vol.133(2018年4月20日発行号)掲載)
マッシヴなドラムにグルーヴィーなギターのアンサンブルが自然と体を揺らし、そこから拡がる電子の音の波に感覚が誘われる。
体や周りの空気が、まるでもともと液体であったかのような感覚になり、チルといった言葉だけでは形容しきれない気持ち良さがある。
リズミカルでアップテンポな曲からムーディな曲まで振れ幅があるが、その継ぎ目を感じさせないほどトラックの繋がりが有機的で、それはまるで地面の中で様々な方向に根を張った木々が、エネルギーの循環の中に身を置き、枝葉を伸ばし呼吸している営みそのもののようである。
購入したのはEU盤だが、音がシンプルに良く、音楽を聴く時間というものの暖かみを感じさせる。
レコードとしての質が高いと思う。