グラミー賞7度に加え、アカデミー賞・ゴールデン・グローブ賞の受賞歴も誇り、「アップタウン・ファンク feat. ブルーノ・マーズ」 が全米チャート14週連続に加え計19ヶ国で1位を獲得するなど、名実ともに世界最高峰のヒットメーカーであるマーク・ロンソン。2018年12月に行われた星野源とのダブル・ヘッドライナー・ショーも記憶に新しい中、4年ぶり、5作目となるアルバムの発売が決定!今作は、本人が<サッド・バンガーズ>と呼ぶ、感情を揺さぶるメランコリックでダンサブルな曲たちが収録される。マイリー・サイラス、カミラ・カベロ、アリシア・キーズ、リッキ・リーといった人気女性シンガーソングライター達や、テイム・インパラのケヴィン・パーカー等、豪華アーティストたちが多数参加!ヒット曲を世に送り続けるトップ・アーティストのマークが、待望の新作で再び世界を虜にする。 (C)RS
JMD(2019/05/17)
それまでも十二分に超ビッグな名前ではあったが、"Uptown Funk"の記録的な成功や先日の"Shallow"によるダメ押しもあって、当代きってのトップ・プロデューサーとなったマーク・ロンソン。そうした職人的な作業の反動か、私生活のあれこれも反映してか、4年ぶりのアルバムは前作のファンク志向ともシルク・シティのハウスとも異なり、内省的な音像に包まれたタイトル通りの一枚となった。ダンサブルな意匠もあるが耳触りは極めてソフトで、輪郭の曖昧な時間帯を彩るようにイェバやリッキ・リー、カミラ・カベロ、エンジェル・オルソン、アリシア・キーズ、マイリー・サイラスら女性ゲスト陣の歌唱が幻想的に揺らめく。演者の個性に寄りかかりすぎない簡素な作りも心地良い統一感をもたらした意欲作だ。
bounce (C)轟ひろみ
タワーレコード(vol.428(2019年6月25日発行号)掲載)