2016年2月10日にリリースした8枚目のアルバム『Butterflies』以来、約3年5ヶ月ぶりとなるアルバム。バンドにとって9枚目、約3年5ヶ月ぶりのフルアルバムとなる本作には、全14曲を収録。
結成20周年を経た翌年2017年から開始し約30万人を動員した全国ツアー「BUMP OF CHICKEN TOUR 2017-2018PATHFINDER」を2018年に完遂した後も、その歩みを止めることなく進んできたBUMP OF CHICKEN。2019年3月に発売した"Aurora"(TBS系 日曜劇場「グッドワイフ」主題歌)に至るまで、映画、テレビ、アニメ、ゲームと、さまざまなメディアの作品とコラボレーションを果たし、きらめくような新曲の数々を生み出してきた。そんな果てに完成したこのアルバムは、この3年強にわたりバンドが歩んできた道程をなぞる、ドキュメンタリーのようなアルバムに仕上がった。
収録曲はデジタルシングルとしてリリースした"アリア"、"アンサー"、"リボン"、"記念撮影"、"望遠のマーチ"、"Aurora"や、久しぶりのCDシングルに収めた"話がしたいよ"、"シリウス"、"Spica"といったスマッシュヒット曲ばかり。そしてそれぞれの作品のファンからフルサイズの公開が待望されてきた"月虹"、"新世界"もいよいよ収録される。さらに、オフィシャルサイトや公式SNSで段階的に公開されてきた"流れ星の正体"もフルサイズで楽しめる。
アルバムのアートワークはデザイナーのVERDY氏率いるVK DESIGN WORKSと、写真家・太田好治氏がタッグを組み制作。カナダ・イエローナイフにて太田氏が撮り下ろした美麗なオーロラの写真とVK DESIGN WORKSによるロゴデザインのコラボレーションで、今までにない印象をもたらすポップなデザインが表紙を飾る。
初回限定盤Aに付属のDVDには、2018年末に出演した大規模音楽フェスティバル「COUNTDOWN JAPAN 18/19」で演奏した全10曲のライヴ映像と、ミュージックビデオ全11曲を収録。
発売・販売元 提供資料(2019/06/14)
約3年5カ月ぶり、通算9枚目となるフルアルバムがリリース決定!今作には、2016年8月に発表した「アリア」以降のナンバーを余すことなく収録。制作中、2017年には「リボン」「記念撮影」と2曲のスマッシュヒットを世に送り出すと共に、約30万人を動員した全国ツアー<BUMP OF CHICKEN TOUR 2017-2018 PATHFINDER>を実施。ツアー後も、映画、TV アニメ、ゲームと、さまざまなメディアの作品とコラボレーションを果たし、きらめくような新曲の数々を生み出してきた。そんな果てに完成したこのアルバムは、この3年強にわたりBUMP OF CHICKEN が歩んできた道程をなぞる、ドキュメンタリーのようなアルバムに仕上がった。 (C)RS
JMD(2019/06/06)
前作『Butterflies』以降に発表された配信限定シングルを多数収録し、3年半の濃密な歩みを凝縮した9作目。ジプシー音楽からトラップに至るさまざまな手法を駆使してアレンジをアップデートしながらも、弾き語りの"ジャングルジム"に象徴される藤原基央の歌の力はもちろん本作でも不変だ。ラストではネット上で段階的に公開され、拡散されていった"流れ星の正体"がついに全貌を表し、アルバムを見事に締め括っている。
bounce (C)金子厚武
タワーレコード(vol.429(2019年7月25日発行号)掲載)
オーロラが太陽からの贈りものだとしたら、『aurora arc』はBUMP OF CHICKENからの贈りもの。光を構成する要素は、電気の粒子じゃなくて、切なさと優しさと、彼らが辿ってきた〈ここ〉までの道筋か。
収録曲は、ドラマやTVアニメなどのタイアップで、すでに耳馴染みになっている楽曲が多く並ぶ。タイアップの際は、自分たちが表現したいことと対象作品とが重なるところを描くという歌詞。それはリスナー自身もきっとそうで、歌詞にいる自分を見つけ、重なり合ったところに強く共鳴する。人に容易に触れられたくないけど、誰かに気づいてほしいような、〈心の奥〉にある柔い部分。忘れていた、もしくは忘れようとしていた痛みと、確かな温もりが、彼らの音楽には一環として流れている。しかしアルバムになると、そういった曲もそれぞれ新鮮な輝きを放つから不思議だ。濃密で鮮やかな音と言葉、そして世界観に圧倒させられる。
煌めくようなサウンドと静かな決意に満ちた"Aurora"に、過去と現在の重層的な時間の表現が切なく美しい"記念撮影"、過去曲との言葉のリンクにストーリーを感じる"リボン"など、どこを切りとっても一曲一曲が宿すメッセージ性の光は強い。〈時間と距離を飛び越えて/君のその手からここまで来た/紙に書かれた文字の言葉は/音を立てないで響く声〉〈君の空まで全ての力で/旅立った唄に気付いてほしい〉と歌うミディアム・ナンバーの"流れ星の正体"は、メンバーとリスナーの関係性を思い起こす。あらゆるコラボレーションやライヴを経て、彼らが3年半で描いた美しい弧。BUMP OF CHICKENのいま〈ここ〉に至るまでの軌跡を記したようなアルバムだ。
Mikiki (C)倉本芳実
タワーレコード(Mikiki(2019年7月12日)掲載)
BUMP OF CHICKENが愛おしくてたまらなくなります。