2006年の衝撃デビュー以来3作のアルバムをリリースし、二作目『コントラ』(2010)と三作目『モダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティ』(2013)ではインディーズ・バンド史上初となる二作連続全米チャート初登場1位を記録、第56回グラミー賞では<最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム>賞を受賞した、NY発マルチ・ロック・バンド=ヴァンパイア・ウィークエンド。2018年はFUJI ROCK FESTIVALのグリーン・ステージに登場したことも記憶に新しい彼らだが、遂に全世界待望の6年振りアルバムを遂に発売! (C)RS
JMD(2019/05/07)
USロック・シーンを代表するバンドのニュー・アルバム。ロスタム・バトマングリの脱退という変化はあったが、持ち前のアフロ・ポップを基調とする多彩な音楽性は健在だ。ダンサブルな"Sympathy"ではフラメンコを採り入れ、"My Mistake"はスクリューの匂いを漂わせたりと、カラフルな音色でリスナーを楽しませてくれる。ドナルド・トランプ以降のアメリカに対する怒りも窺える"Harmony Hall"といった、プロテスト色の濃い曲も際立つ。そこに込められた政治的/社会的要素は個人の視点から紡がれているため、親しみやすい。そうした視点でありながらジャケットに地球を用いる素朴さは、良くも悪くも〈世界の警察〉を演じてきたアメリカのバンドであることを滲ませる。
bounce (C)近藤真弥
タワーレコード(vol.427(2019年5月25日発行号)掲載)