名匠ジョン・ウィリアムズによる『スター・ウォーズ エピソード2: クローンの攻撃』オリジナル・サウンドトラック。サーガ6部作のリマスタリング盤。 (C)RS
JMD(2019/12/14)
〈エピソード1〉の物語から10年。銀河共和国は、分離主義者(いわゆる革命勢力)の運動から端を発した〈クローン戦争〉なる争いのなかに陥ろうとしていた。そんななか、かつては惑星ナブー(〈エピソード1〉のメイン舞台)の女王、そしていまや共和国において高名な元老院議員であるパドメが暗殺の標的に。そこで護衛の任務を与えられたのが、オビ=ワンと、熟達しつつあるジェダイの騎士に成長したアナキン。まず、暗殺計画のウラを突き止めるべく銀河の辺境へと向かったオビ=ワンだが、その地で恐ろしい賞金稼ぎと、分離主義運動の(表向きの)主導者に出会う。一方、残されたアナキンはパドメを護衛。みずからの人生に大きな影を落とす出来事にも遭遇していくなか、二人は徐々に惹かれ合い、義務と名誉と禁断の愛の間で苦悩する……。
アナキンとパドメのラヴ・ロマンスがメイン・ストーリーである〈エピソード2〉。とはいえ、シリーズ持ち前のド迫力映像も、もちろんキモ。本作のためにソニーが開発した24pHDデジタル・カメラとパナヴィジョンのレンズを駆使した映像と、通常のSF映画の比ではないカット数を誇るVFXで、前代未聞の世界を展開。そして忘れちゃいけない新登場のキャラクター。なかでも、過去のシリーズでフィギュア好きの男子を魅了したボバ・フェットの父であるジャンゴ・フェットは、ルックスもさることながら、物語のなかでも重要な役どころ。
かつての三部作でベールに包まれていたナゾが解明されていき、このあとに用意されている〈エピソード3〉に繋がるであろう重要なシーンが随所に見受けられる〈エピソード2〉は、ガンダムで言うところの〈0083〉。最高傑作!というよりも、見逃せない重要作!と言えましょう。
bounce (C)浦木 康
タワーレコード(2002年6月号掲載 (P144))
話題沸騰! この夏最大の盛り上がりをみせるであろう今作の公開を待ちきれない方に、お馴染みジョン・ウィリアムズによるサントラで肩慣らしを。聴き慣れたメイン・タイトルに心は躍り、〈ダース・ベイダーのテーマ〉に気分も盛り上がる。そして今回もっとも注目なのが、アナキンとアミダラの関係が予見される壮大で美しい楽曲〈愛のテーマ〉。大作ならではの堂々たる貫禄!
bounce (C)星 昭江
タワーレコード(2002年6月号掲載 (P155))