タワーレコード40周年記念、タワレコ洋楽担当者が企画・選曲した日本のシティポップ、究極のベスト・コンピレーション。ユニバーサル ミュージック編。
70年代~80年代、都会的なサウンドでリアルタイム世代の心を刺激したアノ曲コノ曲から、2000年代以降のセルフカヴァー、新録曲まで全30曲収録。
松本隆の作詞と極上のAORサウンドによるハイセンスなナンバーを提供した安部恭弘、それまで『ザ・ベストテン』とは無縁だったシティポップ・サウンドを世代を超えて知らしめた寺尾 聰、ソフィスティケイトされたダンサブルなポップスをたくさん送り出した中原めいこ等、数々の名曲から、当時TVCM、ドラマやアニメ主題歌で時代を飾った楽曲群、山下達郎初期プロデュース曲や村田和人のセルフカヴァー曲、そして南佳孝の2008年新録曲までを網羅。
さまざまな季節が通り過ぎてゆく都会の日常の中で生まれた歌詞とアーバンでポップなサウンドにつつまれたキャッチーなメロディラインが時空を飛び越えて蘇る。
爽やかな風が吹き抜ける午後、その時、都会はメロウな彩(いろどり)に染まってゆく。
最高の"Windy Afternoon"。
<収録曲解説>
<DISC-1>
1.安部恭弘/STILL I LOVE YOU (1983)
作詞:松本隆 作曲:安部恭弘 編曲:難波弘之
作詞が松本隆、シングル"CAFE FLAMINGO"のB面曲でアルバム未収録曲。ジャジーなコード進行が連続、洗練されたヴォーカルがアーバンなアトモスフェアを醸し出す人気曲。
2.寺尾 聰/ SHADOW CITY(1981)
作詞:有川正沙子 作曲:寺尾聰 編曲:井上鑑
都会の中で響くクールな低音ヴォイス。井上鑑のアレンジは絶品で、イントロ、アウトロのうねるようなエレクトリック・ギター(松原正樹、今剛)のカッコよさが光る。
3.鈴木雄大/レイニー・サマー (1983)
作詞:鈴木雄大 作曲・編曲: 都倉俊一
当時"ニューウェーブ4人衆"と呼ばれた東芝EMIシティポップ系アーティストの一人が鈴木雄大。作曲はピンク・レディーのヒットを連発した都倉俊一。
4.クリエーション/ロンリー・ハート(1981)
作詞:大津あきら 作曲:竹田和夫 編曲:クリエーション
横浜が舞台、藤竜也、草刈正雄主演の探偵ドラマ『プロハンター』のテーマ曲。インスト名曲"スピニング・トー・ホールド"で知られるクリエーションの人気ヴォーカル曲。
5.芦部真梨子/HIGHWAY DANCER(1984)
作詞:大津あきら 作曲:志熊研三 編曲:志熊研三
人気少女コミック『ガラスの仮面』の主題歌で有名なシンガーのファースト・アルバムに収録のダンサブルなナンバー。華麗なホーン・アレンジはスペクトラムの新田一郎。
6.和田加奈子/夏のミラージュ(1987)
作詞:湯川れい子 作曲:TSUK『きまぐれオレンジ☆ロード』のエンディングテーマASA
アニメ『きまぐれオレンジ☆ロード』のエンディングテーマ。当時NHK趣味講座『ベスト・サウンド』の司会でも活躍した和田加奈子のキラキラとした爽やかなサマー・ソング。(1/4)
発売・販売元 提供資料(2019/11/20)
7.具島直子/Love Song(1996)
作詞・作曲:具島直子 編曲:桐ヶ谷"Bobby"俊博
AORテイストが魅力のシンガーソングライター、具島直子のファースト・アルバムに収録のナンバー。当時、東芝のCM曲としてオンエアされ、ナイトリーな魅力を放つ名曲。
8.ムッシュかまやつ/ゴロワーズを吸ったことがあるかい(1975)
作詞・作曲:かまやつひろし 編曲:グレッグ・アダムス
大ヒット"我が良き友よ"のシングルB面曲。バックはタワー・オブ・パワーの面々、シティポップなんて言葉が曖昧な時代にこれほど洗練された方向性を打ち出したムッシュのセンスに脱帽。
9.桐ケ谷仁/夏の幻(1984)
作詞:有川正沙子 作曲:桐ケ谷仁 編曲:椎名和夫
2012年にタワレコが復刻した1984年のアルバム『ヴァーミリオン』に収録されたポップ・チューン。当時の山下達郎バンドの面々が多数参加したサウンドがグッド。
10.マザー・グース/貿易風にさらされて(1977)
作詞 : 金田真由美 作曲 : 京田由美子 編曲: 山下達郎
山下達郎の初期プロデュース曲。ポップな女性ヴォーカル&コーラス、メジャー・セヴンス・コードの響きと達郎の弾くエレクトリック・シタールが70年代の香りを運んでくる。
11.高中正義/My Secret Beach (1980)
作詞:すずきしゅう 作曲・編曲:高中正義
当時マツダのCMでオンエアされ、ギタリスト高中正義としては珍しいヴォーカル曲のひとつ。快晴の日に海岸線をドライヴしているような気分になれる名曲。
12.大橋純子/Telephone Number(1981)
作詞:三浦徳子 作曲:佐藤健 編曲:萩田光雄
1981年のアルバム『ティー・フォー・ティアーズ』に収録のバリバリAORソング。自身のバンド、美乃家セントラル・ステイション解散後、ソロで第一歩を踏み出した頃の隠れた名曲。
13.濱田金吾/夜風のインフォメーション(1985)
作詞:小林和子 作曲:濱田金吾 編曲:松下誠
2012年にタワレコが復刻した1985年のアルバム『ハートカクテル』(ジャケット・デザインはわたせせいぞう)に収録されていたナンバー。松下誠によるメロウなアレンジが光る。
14.中原めいこ/ファンキー・クリスマス (Long Version)(1984)
作詞:中原めいこ 作曲:中原めいこ 編曲:TOM TOM84
軽快なビートに映えるキュートで大人なヴォーカルが魅力、中原めいこのポップ・センスによるファンキーでハッピーなクリスマス・ソング。フュージョン・ファンを唸らせる抜群のアレンジも人気の秘密。
15.来生たかお/Goodbye Day(1981)
作詞:来生えつこ 作曲:来生たかお 編曲:松任谷正隆
リリース当時ドラマの主題歌でもあり、来生たかおの曲としては限りなくシティポップのテイストを持った曲。その後の"セーラー服と機関銃"("夢の途中")大ヒットの予兆となった。(2/4)
発売・販売元 提供資料(2019/11/20)
<DISC-2>
1.中原めいこ/ジゴロ(1982)
作詞・作曲:中原めいこ 編曲:新川博
ボズ・スキャッグスの名曲"ロウダウン"と70年代後半のデオダートの都会的サウンドが融合したようなジャジーなイントロが最高。セカンド・アルバム『2時までのシンデレラ -FRIDAY MAGIC-』からの1曲。
2.安部恭弘/TIGHT UP(アルバム・ヴァージョン)(1984)
作詞:松本隆 作曲:安部恭弘 編曲:Charlie Calello&安部恭弘
セカンド・アルバム『MODERATO』に収録、ストリングスやホーンが疾走するナンバー。シングルと違いアルバムはロング・バージョンでスラップ・ベースのイントロが絶品。
3.具島直子/Candy(1996)
作詞・作曲:具島直子 編曲:桐ヶ谷"Bobby"俊博
ジャジー・アレンジが素晴らしいシティポップ要注目曲。女性AORシンガーソングライターとして再評価が高まっている彼女の1996年のアルバム『Miss. G』からのキー・トラック。
4.SHAMBARA/SOLID DANCE(1989)
作詞:KAORU AKIMOTO 作曲:NOZOMI FURUKAWA 編曲:SHAMBARA
カシオペアの櫻井哲夫(b)と神保彰(ds)が結成、国分友里恵、秋元薫という二人の女性シンガーをフロントにした日本語詞のポップス・バンドによるダンサブルなナンバー。
5.岩崎元是&WINDY/夏の翼(1986)
作詞・作曲:岩崎元是 編曲:WINDY
1986年、ファースト・アルバム『HEART WASH』に収録のシングル曲。爽やかな多重コーラスで始まるシティポップ・チューンで当時はCM曲としてもオンエアされた。
6.高中正義/トーキョー レギー(1976)
作詞:高橋ユキヒロ 作曲・編曲:高中正義
作詞は高橋ユキヒロ、記念すべき1976年のファースト・アルバムに収録。オート・ワウがかかったギターのバッキングと快速なビートの上を高中のヴォーカルが夏の到来を告げる。
7.尾崎亜美/マイピュアレディ(1977)
作詞・作曲:尾崎亜美 編曲:松任谷正隆
1977年のサード・シングルで、資生堂のCM曲でオンエアされたオシャレ感覚が漂う名曲。脱ニューミュージック、70年代後半に誕生した最上級の洗練されたポップス。
8.井上鑑/レティシア(1982)
作詞/作曲/編曲:井上鑑
寺尾聰の楽曲での独創的なアレンジで一躍注目を浴びた井上鑑。自身のデビュー・アルバム『予言者の夢』からのセカンド・シングル曲。ギター・ソロはカシオペアの野呂一生。
9.泰葉/フライデイ・チャイナタウン(1981)
作詞: 荒木とよひさ 作曲: 海老名泰葉 編曲: 井上鑑
初代林家三平師匠の実娘で音楽の師匠はジャズ・ピアニストで編曲家の故前田憲男氏という、シンガーソングライター泰葉のデビュー曲にして代表曲。
10.寺尾 聰/予期せぬ出来事(1981)
作詞:有川正沙子 作曲:寺尾聰 編曲:井上鑑
名曲"SHADOW CITY"のシングルB面曲。たくみに転調する構成、間奏のファンキーな女性コーラス等井上鑑のアレンジが絶品。
11.安部恭弘/CAFE FLAMINGO(1983)
作詞:松本隆 作曲:安部恭弘 編曲:清水信之
捨て曲無しの完璧なシティポップ作であるデビュー・アルバム『HOLD ME TIGHT』に収録のシングル曲。シティポップ系名アレンジャー清水信之の洗練されたアレンジが光る。(3/4)
発売・販売元 提供資料(2019/11/20)
12.中原めいこ/ニューヨーク・デ・サルサ(1986)
作詞・作曲:中原めいこ 編曲:小林信吾
中原めいこ流NYディスコティックな1曲。最初はスローで、ビートに乗るとマイケル・ジャクソンの"今夜はドント・ストップ"似のアレンジが展開、一気にヒートアップ。
13.りりィ/さわがしい楽園 (1978)
作詞:及川恒平 作曲:井上鑑 編曲:井上鑑
映画が大ヒットし、1978年に連ドラ化された『人間の証明』のエンディング曲。70年代の都会の風景を想起させるかのような、大人なシティポップのテイストをもったバラード曲。
14.村田和人/一本の音楽(2012 Version)(2012)
作詞:安藤芳彦 作曲・編曲:村田和人
1983年に山下達郎のプロデュース&アレンジでリリースされたのが最初、村田和人の代表曲。このトラックはシンプルなアレンジによる約30年後のセルフ・カヴァー・バージョン。
15.南佳孝/"Route 134"(2008)
秋元康作詞 作曲:南佳孝 編曲:Celso Fonseca
湘南の海が目に浮かぶような秋元康の歌詞、南佳孝のメロディが最高な2008年曲。風の吹く午後、古いスパイダーに乗って、国道134号線へ。(4/4)
発売・販売元 提供資料(2019/11/20)