『スターリンの葬送狂騒曲』のアーマンド・イアヌッチ監督が、『LION/ライオン~25年目のただいま~』でアカデミー賞にノミネートされた名優デヴ・パテルを迎え、イギリスの文豪ディケンズの自伝的傑作小説「デイヴィッド・コパフィールド」を映画化した『どん底作家の人生に幸あれ!(原題:THE PERSONAL HISTORY OF DAVID COPPERFIELD)』のオリジナル・サウンドトラックが登場!音楽を手掛けるのは、『スターリンの葬送狂騒曲』も手掛けたクリストファー・ウィリス!
「クリスマス・キャロル」、「オリバー・ツイスト」など数多くの代表作を持つ、イギリスの国民的作家、チャールズ・ディケンズ。その彼自らが「著作の中で一番好きだ」と公言し、これまで6度も映像化されているイギリスの国民的作品が「デヴィッド・コパーフィールド」だ。その原作に登場する愛すべき登場人物たちと物語が持つユーモラスな魅力に光を当て、埃をかぶった古臭い脚色を払い落とし、めまぐるしく変転する主人公の半生を辿りながら、笑って泣ける絶品のエンターテイメントに生まれ変わらせたのが、『スターリンの葬送狂騒曲』でスターリンの葬式をめぐる政治家たちのドタバタ権力闘争をシニカルな笑いたっぷりに描いた鬼才アーマンド・イアヌッチ監督だ。
とがったユーモアと斬新で多彩なキャストに彩られた本映画の主役、デヴィッド・コパフィールドを演じるのは『LION/ライオン~25年目のただいま~』『ホテル・ムンバイ』のデヴ・パテル。裕福だが気性が激しい伯母役に『サスぺリア』のティルダ・スウィントン、デイヴィッドに付きまとう奇妙な世話係に『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のベン・ウィショー。そのほか『トゥモローランド』のヒュー・ローリー、『パディントン』のピーター・キャパルディ、『ダンケルク』のアナイリン・バーナードら豪華キャストが集結している。
古典として捉えられがちな物語を色鮮やかで現代にも通じる普遍的テーマを持つ映像作品として蘇らせた『どん底作家の人生に幸あれ!』。そのサウンドトラックもまた、すこしも古臭くなく、現代的であり、ネオ・クラシカルな雰囲気を漂わせたものとなっている。「この映画はとても明るく、光に溢れ、寛大さと喜びに満ちた作品だったから」本映画の音楽を手掛けたクリストファー・ウィリスはそう語りさらに続ける。「スコアもまた同じだ――セピア色の懐古調にはなっていない。たくさんのエネルギー、たくさんの推進力に溢れ、そしてとても楽観的なんだ」(1/2)
発売・販売元 提供資料(2020/12/11)
英国出身の作曲家であるクリストファー・ウィリスは、これまでもアーマンド・イアヌッチ監督作品の音楽をいくつか手掛けており、その中には『スターリンの葬送狂騒曲』や、エミー賞受賞したHBOのドラマ「VEEP」なども含まれている。その彼が今作『どん底作家の人生に幸あれ!』で心がけたのは、"とことんブリティッシュ"な曲調だった。音楽学者だった経験を活かし、彼は英国の交響楽の伝統を自らの音楽に取り入れるためのリサーチに取り掛かったという。「アーマンドはこの作品はイギリスを讃える映画にしたいと語っていたけど、僕も同じようにこのスコアは優しく、しかししっかりと英国の地に足を付けたものにしなければと思った。だから、エルガーやデリウスから現代のものまで英国のクラシック音楽をかなりの時間をかけて聴き、またそれらについて考えた。英国出身でありながら、10年以上LAで活動を続けてきた人間としては、これはおそらく人生で初めて自分自身を英国の作曲家として意識した作品であり、自分のルーツに繋がろうとする僕の試みがこのスコアから聴こえてくると思う」本映画のサウンドトラック・スコアについて、彼はそうコメントしている。
サウンドトラックは、ニコラス・コロン指揮のもと、2019年RPSアウォードを受賞した経験を持つオーロラ・オーケストラによってレコーディングされた。ウィリス曰く、彼らとは長い友情関係で結ばれており、オーケストラの初期の頃に彼らから大規模な教育プロジェクトを依頼されたこともあったという。「いつかオーロラ・オーケストラを映画スコアに起用して恩返しをしたいとずっと思っていた。『どん底作家の人生に幸あれ!』でその機会を与えられたことは、何よりも嬉しいことだよ、なんといっても非常に英国的でとてもエキサイティングなサウンドをこのスコアには求めていたから。そしてオーロラ・オーケストラはそうしたサウンドを持っているからね。彼らのサウンドトラックでの演奏はただただ素晴らしいよ」
とことんブリティッシュな映画のとことんブリティッシュなサウンドトラック――英国的なユーモアにあふれた『どん底作家の人生に幸あれ!』、ぜひお試しあれ!(2/2)
発売・販売元 提供資料(2020/12/11)