Unfollow The Rules

うっとりするような歌声、美しき音世界!
通算9作目のスタジオ・アルバム。ここ数年はオペラやシェークスピアに影響を受けた作風でしたが、今作はポピュラーアルバムとしてのリリース。極上のスローナンバーを中心としたとてつもなく美しい楽曲たちに、うっとりするような歌声が重なり至福のひと時を堪能できます!M-(5)～(7)、(10)他、中盤以降も素晴らしい曲だらけ。。。一人でしっとり、心を浄化させたい時にもお薦めです。
(C)郡山店:堤 展明

数多くのアーティストやセレブたちからリスペクトを集める、人生そのものが音楽なシンガー・ソングライター、ルーファス・ウェインライト。一人の人間として、またアーティストとして人生の円熟期に入った彼が奏でる"人生の歌"。最新アルバム『UNFOLLOW THE RULES』完成!

数多くのアーティストやセレブたちからリスペクトを集める、人生そのものが音楽なシンガー・ソングライター、ルーファス・ウェインライト。今、一人のアーティストとして円熟期に入ったともいえる彼の通算9作目のスタジオ・アルバムがリリースされる。傑作との呼び声が高いデビュー・アルバムと同じようにロサンゼルスのレコーディング・スタジオで制作された本作は、21年にもわたる彼のキャリアがたどり着いた一つの到達点を示したアルバムでもある。

中年になること、結婚生活、父になること、友人たち、喪失、ロンドンやローレル・キャニオンなど、身近なテーマをインスピレーションとした新作『UNFOLLOW THE RULES』には、人生の岐路に立たされたルーファスの姿が反映されている。アーティストとして活動しているこの21年の間に、自身の秩序の元に走り回る反逆児から、ミュージシャンとして成長し、家族を持つファミリーマンとなった彼は、本作で自身の過去に向き合い、新たな挑戦に挑もうとしているのだ。

デビュー以来、シンガー・ソングライターとしてポピュラー・ミュージックの境界を広げ、パフォーマーとして数えきれないほどの素晴らしいライヴを行ってきた彼だが、近年ではシェイクスピアのソネットを取り上げたり、オペラやクラシック音楽を手掛けたりとその音楽活動の幅を広げている。またプライベートでも伴侶であるJornを得ただけでなく、娘も生まれ、充実した家庭生活を送っている。本アルバムには、そうした経験を経て成長、成熟していったルーファスの"今"がある。

「このアルバムで象徴したかったのは、成熟した男性アーティストへと私を成長させてくれたありとあらゆる人生の出来事だった」ルーファスはそう説明する。「目標としたのは、人生の第2ステージで素晴らしい作品を生み出した先人たちだった。例えば、『FUTURE』をリリースした頃のレナード・コーエンや、40代に入ってからのシナトラ、そして『グレースランド』をリリースした頃のポール・サイモンとかね」さらに彼はこうも付け加える「ポップ・ミュージックはウエスト・サイズのことばかりじゃない。自分がまだ生きているって、証明したいんだ」

His tenth album overall, Unfollow the Rules signifies an emphatic return to pop for Rufus Wainwright following a recording of his first opera (2015s Prima Donna) and a set of Shakespeare sonnets set to music (2016s Take All My Loves). It also represents a career marker of sorts; returning to Los Angeles and specifically Sound City Studios, where Wainwright recorded his 1998 eponymous debut, the songwriter has described it as a bookend to the first part of his career. A lush, theatrical, nearly hourlong 12-track set recorded with legendary producer Mitchell Froom (Paul McCartney, Elvis Costello, Crowded House), it opens with the sleek pairing of Wainwrights vocals and a drum beat by Matt Chamberlain before Trouble in Paradise breaks open with dense, pointed vocal harmonies. A song reportedly inspired by fashionista Anna Wintour, its expanding instrumentation includes performances by the likes of Blake Mills, pianist Randy Kerber, and Rob Moose, who did string arrangements for the album. Horns, woodwinds, keyboards, and pedal steel guitar are among other components of the songs gorgeous, volatile textures. Though there are sparer moments that follow, even tracks like the piano ballad Unfollow the Rules and the ominous dirge Early Morning Madness -- a memorable piece that stands among Wainwrights best work -- eventually swell into something more rhapsodic or, in the case of the latter, devolve into cacophony as they progress. Perhaps the most easygoing track here is You Aint Big, which ventures into pre-rock country stylings for a playful take on ones status in the music industry if you fail to win over the heartland. Wistful closing track Alone Time features just one of the many elegant melodies on Unfollow the Rules and recalls to the rich vocal harmonies of the opener. While intended to hark back to the debut, at least in subtle ways (musicians including drummer Jim Keltner appear on both albums, and much of it was recorded live in the studio), Wainwrights growth as a composer/arranger and his experiences in the classical realm are apparent here. Though, to his credit as a tunesmith, his words and melodies remain center stage. ~ Marcy Donelson

ルーファス・ウェインライトの新作にミッチェル・フルームがプロデューサーとして参加……もうこれだけでポップ・ファンからしたら内容は間違いなしと思ってしまうが、もちろん実際のクォリティーも期待を裏切らない素晴らしいもの。初期のクラシカルなスタイルから近年カヴァーに取り組んだオペラの影響を感じさせる曲まで、内容はヴァラエティーに富んでおり、キャリアを総括する作品と言ってよい。
bounce (C)赤瀧洋二