アンビエントR&Bの歌姫、遂にフルアルバムをリリース!
クラブ界隈でのヒットや9曲もの楽曲を収録した1st EP『Color Of You』のリリースを経て、遂にアンビエントR&Bの歌姫が放つフルアルバム!チル&アンビエントな音作りは相変わらずで、艶と憂いを感じる彼女のボーカルが心地良い!前作同様に参加しているKhalidがデュエットした『Off the Grid』や、なんとNasが客演した『Until I Met You』などがおススメ!
(C)梅田NU茶屋町店:山口 勝朗
タワーレコード(2020/05/29)
The full-length debut album from Alina Baraz, 2020s It Was Divine, showcases the vocalists sultry, pop- and hip-hop-infused down-tempo R&B. The record arrives following a series of buzzed-about EPs, including 2015s Galiamatis-produced Urban Flora and 2018s The Color of You. Featured on It Was Divine are the spotlight tracks Endlessly, Morocco (featuring 6lack), and Until I Met You (featuring Nas). Also included is Off the Grid, her romantic duet with Khalid. ~ Matt Collar
Rovi
カリードとのコラボで名を上げた女性シンガーによる1年半ぶりの2作目。
ダウンテンポなR&Bを気怠げに歌う彼女のスタイルは、引き合いに出すならSZAやジェネイ・アイコあたりだろうが、ブルーな内省やエモな抑揚はさほどなく、ポップ寄りの意匠と相まって、ひたすらスタイリッシュかつチルい聴き心地が続く。節回しにフェイクをあまり入れず、サラリとメロディーをなぞっていく歌い口もその心地良さの一端だろう。
とはいえ、ファルセットのかすれ具合に艶を感じる"Who Got Me"や、客演のナズに合わせてかヒップホップ・ソウル臭漂う"Until I Met You"の太いビートに映える華やかなハイトーンなど、彼女の魅力が溢れる美点は耳を凝らせば方々にあるのだが。気づけば何周も聴いている好盤。
bounce (C)池谷瑛子
タワーレコード(vol.439(2020年6月25日発行号)掲載)