1993年にリリースされた2ndアルバムが完全生産限定盤でリリース。解散宣言(「30曲入りの2枚組のデビューアルバムを発表し、世界中でナンバーワンにした後、解散する」)撤回表明と共に届けられ、前作の延長線上にある一段と丁寧に作り込まれたポップ・ロック・アルバム。'解散宣言'などのギミックなしでも、彼らが聴き手の胸を打つパワフルで美しい音楽を鳴らすことのできる集団であることを証明した作品。UK最高位8位(日本32位)を記録し、代表曲「絶望の果て」「哀しみは永遠に消え去らない」収録。 (C)RS
JMD(2020/06/23)
イギリスを代表するバンド"マニック・ストリート・プリーチャーズ"。彼らが1993年にリリースしたセカンド・アルバム『ゴールド・アゲインスト・ザ・ソウル』の再発盤が完全生産限定盤として発売。
120ページ・A4サイズの本の形態をとるこの再発盤には、バンドの撮影を長年手掛けてきたMitch Ikeda氏による未発表写真の数々が掲載され、その多くにニッキー・ワイアー(B/Vo)が私的な注釈を寄せている。また、バンド所有のアーカイヴからタイプや手書きによるオリジナルの歌詞も掲載。本に同梱される2枚のCDにはリマスタリングを施したアルバム本編、未発表デモ音源、同時代からのB面曲、リミックス、ザ・クラッシュのカバー「ワッツ・マイ・ネーム」のライヴ録音が収録される。
『ゴールド・アゲインスト・ザ・ソウル』はデビュー作『ジェネレーション・テロリスト』から、わずか1年余ののちにリリースされると同時にUKチャート、トップ10入りを果たし、音楽的にはクラシック・ロック的なサウンドへの転換を遂げ、マニックス・サウンドの基本形が確立された作品となった。リード・シングル「絶望の果て(From Despair To Where)」に続き「哀しみは永遠に消え去らない(La Tristesse Durera [Scream To A Sigh])」、「ローゼズ・イン・ザ・ホスピタル~囚われた快楽 (Roses In The Hospital)」、「失われた夢(Life Becoming A Landslide)」がリリースされた。当時も今も彼らに様々な形で携わっているデイヴ・エリンガがプロデュースを手掛けたこのアルバムは、アウトサイド/フックエンド・スタジオで6週間にわたってレコーディングされた。
ニッキー・ワイアーは今回のリリースについてこう語った。
「2、3年前にスタジオを移転したとき、『ゴールド・アゲインスト・ザ・ソウル』時代のデモや写真をたくさん発掘したから、日の目を見せないのは勿体ないと思ってね。以前はこのアルバムについて決してべた褒めしたことはなかったけど、今にしてみれば、ファンのお気に入りがたくさん入った、奇妙で興味をそそるアルバムだった。ジェームス(Vo/G)がライヴで「スリープフラワー(嘆きの天使)」のリフをほのめかすと、いつもものすごく大きな反応があるんだ」。
発売・販売元 提供資料(2020/03/19)