Aretha

2018年惜しまれながら没した"クイーン・オブ・ソウル"、アレサ・フランクリン。20世紀を代表する偉大なる生涯の全キャリアを網羅した決定的追悼盤が登場! 50年代の極初期作品に始まり、コロンビア、アトランティック、アリスタ時代の定番ヒット曲に加え、未発表デモを含む貴重な音源満載の4CDボックス・セットの中から、厳選された20曲を2枚のアナログ盤に収録したハイライト的作品がここに!

クイーン・オブ・ソウルことアレサ・フランクリン。1942年3月25日に生を受け、その後圧倒的な歌声でその後の音楽シーンに多大な影響を与え続けてきた真の「レディ・ソウル」である彼女は、女性アーティストとして初めてロックの殿堂入りを果たし、ROLLING STONE誌が選ぶ「歴史上最も偉大な100人のシンガー」において堂々1位を、Q誌が選ぶ「歴史上最も偉大な100人のシンガー」にも2位に選ばれるなど、その存在と影響力は計り知れないものがある。

だが、アレサ・フランクリンを、時代を超えた偉大なるアメリカン・アーティストの一人だとまとめてしまうには、あまりにも控えめすぎると言えるだろう。何オクターヴもの声域を持つ彼女の歌声は、60年以上もの他に類を見ないキャリアを通して世界中の人々の心を動かし、想像しうる功績や名誉をシンガー・ソングライターとして手にしてきた、まさに至宝の存在なのだ。そんな彼女の「クイーン・オブ・ソウル」としてのその治世総てを網羅する素晴らしい作品が、今ここに届けられることとなった。『ARETHA』と名付けられた、彼女が音源を残してきた全てのレーベルからの楽曲を含むこの作品は、初めて一つの作品として彼女のキャリアの総てを総括するものとなるのだ。

今作『ARETHA』は、19曲もの初CD化音源を含む全81曲を収録した4枚組CDボックス・セットに加え、この中から厳選された20曲のハイライト・トラックを収録したCDと2枚組アナログ盤の計3形態でのリリースとなる。USでは来年に、アレサの人生を描いた自伝的映画(主演はジェニファー・ハドソン)の公開も予定されており、この全キャリアを総括した作品と合わせ、再びアレサの歌声と物語が、今年から来年にかけて世界中に響き渡ることとなることは間違いないだろう。

4枚組ボックス・セット同様、基本的に年代順に楽曲を収録したこのハイライトCDは、1956年にJ.V.B.レコードから発売された彼女の最初のシングル曲、「Never Grow Old」で幕を開ける。その後もColumbia Recordsからの最初のシングル「Today I Sing The Blues」や、Atlantik期の最大のヒット曲、「Respect」や「I Never Loved A Man (The Way I Love You)」といった楽曲、そしてArista期から「Freeway Of Love」やNo 1ヒットとなったNo. 1ヒットとなったジョージ・マイケルとの「I Knew You Were Waiting (For Me)」などが収録されている。

さらに今作には、「Until You Come Back To Me」のワーク・テープ音源や「Call Me」、「Rock Steady」のオルタネイト・ヴァージョン、そして彼女の最後のパフォーマンスとも言われている2015年12月に行われたThe 38th Annual Kennedy Center Honorsでの「(You Make Me Feel) A Natural Woman」のライヴ音源など、貴重な音源も多数収録されている。

Released three years after Aretha Franklins 2018 death -- and timed so its appearance coincides with the unveiling of Respect, a biopic featuring Jennifer Hudson as Franklin -- Aretha is the first-ever attempt to chronicle the Queen of Souls entire career in one box set. Indeed, Aretha unfolds a little bit like a musical biography, taking a full 15 tracks before we get to I Never Loved a Man the Way I Love You, the 1967 single that kicked off her golden era on Atlantic. Prior to that, the set works through Columbia sides, a period where she was finding her footing, adding a couple of live tracks and demos for good measure. There are rarities all through the set, ranging from live performances to outtakes to demos, all of them functioning as appealing and worthy bait for collectors who already have Arethas essentials. What really makes this box set attractive is how the rarities are integrated into a narrative where Franklin has to work to achieve the grace of her Atlantic period, makes a sprightly and stylish comeback in the 1980s with Jump to It and Freeway of Love, then settles into a gilded groove where she rests on her laurels but can still deliver great performances. Not every hit from every era is here, but ultimately that doesnt matter: Aretha captures the arc of her career in a way no other album ever has. ~ Stephen Thomas Erlewine