前作アルバム『thank u, next』収録のシングル「thank u, next」は通算7週全米1位、「7 rings」は通算8週全米1位の大ヒットを記録。アルバム『thank u, next』は世界86の国と地域のiTunesで1位を獲得。中でもアメリカではアルバム配信開始から5分で1位に輝き、米・iTunesの史上最速1位記録を樹立。そんなメガ・ヒット・アルバムに続き、等身大の今のアリアナが描かれた、約2年ぶり6枚目となるオリジナル・アルバム。 (C)RS
JMD(2020/10/29)
「私の居場所(ポジション)は、私が決める。」世界の歌姫アリアナによる、約2年ぶり6枚目となるオリジナル・アルバム。
前作アルバム『thank u, next』収録のシングル「thank u, next」は通算7週全米1位、「7 rings」は通算8週全米1位の大ヒットを記録。アルバム『thank u, next』は世界86の国と地域のiTunesで1位を獲得。中でもアメリカではアルバム配信開始から5分で1位に輝き、米・iTunesの史上最速1位記録を樹立。そんなメガ・ヒット・アルバムに続き、等身大の今のアリアナが描かれたのが今作アルバム。
性差別や人種差別、偏見などのない、良い世の中にしよう、と日々声をあげており、その活動はアーティストの域を超越。若者間における政治への関心をアップさせるために、アメリカでの全公演の自身のライヴ会場に有権者登録ブースを設置するなど、アクティヴィストとしても活躍中。Instagramのフォロワー数は女性として世界で唯一2億人越え(世界3位のフォロワー数)。SNSを通して、日々、人生において重要なことを訴え続けている。
今年5月には、昔からの友達であるジャスティン・ビーバーとコラボ・シングル「Stuck With U」をリリース。新型コロナウイルスに最前線で立ち向かうファースト・レスポンダーの子供たちを支援するためにリリースしたこのチャリティー・シングルの売上は、全額寄付された。
今作では、ドージャ・キャットやザ・ウィークエンド、タイ・ダラー・サインなど、今をときめくHOTな大人気アーティストを客演。
先行シングル「ポジションズ」は、世界55の国と地域のiTunesで1位を獲得。同曲のミュージック・ビデオではアリアナ・グランデが女性大統領を演じ、大きな話題に。(グランデ大統領としての重大な役務を抱え多忙な一日を過ごした後、夜は一人の女性としてのプライベートな時間を描いているこのビデオは、"今の時代を生きる女性の在るべき姿"を映し出していると捉えられており、また、フェミニストとしても知られているアリアナが、"立ち位置"を意味する「positions」という楽曲を通して、"いち女性としての社会的立ち位置"の確立の重要性や、ビデオのシーンが公私で切り替わる度に映像が"逆さ"になることから、"男性と女性の不均衡の逆転"や"アメリカや世界に根強く残る性差別の逆転"を暗に示しているのではないかと言われている)
発売・販売元 提供資料(2020/10/27)
1年9か月ぶりの新作。今回もトミー・ブラウンに制作を委ね、盟友ヴィクトリア・モネイらと書いた曲をスウィートかつ清涼感のある声で歌うが、ロンドン・オン・ダ・トラックが関与した先行発表の表題曲などでフェミニストとしての姿勢を打ち出したリリックは気高くセクシーだ。足すと69になる"34+35"では本人も赤面するほどの官能をトラップ・ポップなサウンドに包んで歌い、共演曲でも、ドージャ・キャット、ウィークエンド、タイ・ダラー・サインそれぞれの個性に寄せながら力強さと愛らしさを行き来する。スコット・ストーチが手を貸したネオ・ソウル風の"My Hair"や70sフィリー・ソウルとUKガラージの合体的な"Love Language"は後半のハイライト。またも〈キャリア最高〉と言いたくなる充実作だ。
bounce (C)林剛
タワーレコード(vol.444(2020年11月25日発行号)掲載)