今日という大切な一日を犠牲にするつもりはない… 捻れた芸術性を独創的サウンドに昇華させる独自のスタイルで唯一の存在感を放つ奇才、サージ・タンキアン。昨年突如新曲を発表し世界を狂喜させたシステム・オブ・ア・ダウンのフロントマンが発表する、ソロ名義としては2013年のシンフォニック・アルバム以来実に約8年振りとなる作品がアナログ盤でも登場! 奇才ぶりを遺憾なく発揮しながら世相を切る5曲入りEP『ELASTICITY』を、心して聴け!
シンガーであり、詩人であり、ソングライターであり、ヴィジュアル・アーティストであり、フィルム・プロデューサーであり、活動家であり、そして作曲家でもある、多彩な肩書を持つ現代の奇才、サージ・タンキアン。2000年代ヘヴィ・ミュージック・シーンを席捲したシステム・オブ・ア・ダウンのフロントマンとして独創的なヘヴィ・サウンドと痛烈な歌詞を世界に提示し続け、活動停止後もソロ・アーティストとして活動し、ロックというフォーマットにとどまることなくその独創的なサウンド/世界観を芸術性と共にシーンに発信しながら、活動家としても精力的に動き、マイノリティの「声」を世界に届け続ける、ロック・シーンの中でも異彩を放つアーティストだ。
2020年、彼の文化的故郷であるアルメニアの現状を世界に訴えるべく、15年振りにシステム・オブ・ア・ダウンとして新曲を発表、非常に大きな話題となったばかりが、そのバンドとしての新曲に続き、サージ・タンキアンというソロ名義での新作『ELASTICITY』が今世界に放たれることとなった! 今回リリースされるこの5曲入りEP、ソロ名義としては2013年にリリースしたシンフォニー作品『ORCA SYMPHONY NO. 1』に続く、約8年振りの作品となる。
今作に関して、サージはこうコメントしている: 「数年前、システム・オブ・ア・ダウンのメンバーと新しいアルバムを作るかもしれない、と考えた時に、そのアルバムを念頭に置きながら、ロックというフォーマットでアレンジした曲に取り組み始めた。結局システム・オブ・ア・ダウンとしてのアルバムを進めていくうえで、実現することが難しくなってきたから、その時手掛けていた曲を自分自身の名前で発表しようと決めたのさ」(1/2)
発売・販売元 提供資料(2021/02/12)
彼のトレードマークとも言うべき感性に満ちた視点と、唯一無二のヴォーカル・スタイルが炸裂するこのEP『ELASTICITY』。現在公開されているアルバム・タイトル曲「Elasticity」も、その独創的な世界観をハード・ドライヴィングなサウンドがアンセミックに鳴り響く唯一無二の存在感を持つ楽曲となっている(カフカ的な世界観を持つビデオ・クリップもその世界観をより研ぎ澄ませているかのようだ)。この他にも、愛すべきアルメニアへの思いを声を大にして伝える「Electric Yerevan」や、ひねくれた政治的マッシュ・アップが痛快な「Your Mom」、ピアノがリードする「How Many Times?」、そしてサージが彼の息子であるRumi、そして詩人のRumiについて書き上げたという「Rumi」といった楽曲が収録されている。
活動家としてサージが長く訴え続けた「アルメニア人に対するジェノサイド(民族の集団虐殺)を認定する法案」も、彼の活動が実り、2019年12月に議会で遂に承認されることになった。サージ・タンキアンというアーティストが持つ発信力/訴求力、そして社会的正義への声は、より大きく世界に轟いていくことになるだろう。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2021/02/12)