待望! ブラジル・ソウルのディーヴァ、サンドラ・ヂ・サーが 1983 年に残した 3rd アルバムがCD/LP復刻! エヂ・モッタの AOR コンピにも収録された "Guarde Minha Voz" を筆頭に、80'sテイストが最高すぎるAORの名作です。
1980年の 1st『Demonio Colorido』、1982年の 2nd『Sandra Sa』でブラジリアン・ソウルを代表する歌手として確固たる地位を築いたサンドラ・ヂ・サー (サンドラ・サー) が RGE レーベルでのラスト作品として満を持してリリースしたのが本作『Vale Tudo』だ。ヘヴィーな前作『Sandra Sa』に比べるとグっと80's的なディスコ・サウンドへとシフトチェンジ。エヂ・モッタ選曲による各国のディスコ / AOR をコンパイルしたシリーズ『TOO SLOW TO DISCO BRASIL』にもピックアップされた "Guarde Minha Voz" など、曲によっては AOR 的な解釈もできそうな軽快にしてブリージンなサウンドはまさに今聴きたい音と言えるだろう。
発売・販売元 提供資料(2021/03/16)
天性のソウルフル・ヴォイスと表現力からブラジリアン・ロックのカリスマ、カズーザにビリー・ホリデイのごとしと評されたリオ生まれのSSWサンドラ・ヂ・サー。ジャズもサンバもブルースも歌いこなし、さらにモータウンのトリビュート・アルバムまで発表してきた多彩な彼女が1983年に当時のディスコ ~AORの波に乗り制作した3rdアルバムが本作だ。エヂ・モッタのAORコンピで気になってた方も少なくないだろう。ジャケから振り切れてて最高なのだが内容も期待通り。これぞAOR/シティー・ポップ再燃の今こそ聴くべき1枚。そして聴けば聴くほどにブラジルらしさが滲み出てくるのが流石。
intoxicate (C)小畑雄巨
タワーレコード(vol.152(2021年6月20日発行号)掲載)