レックス・オレンジ・カウンティ:タイラー・ザ・クリエイターやベニー・シングスと再共演したニュー・アルバム『WHO CARES?』
飾らない歌詞とジャンルに囚われないポップ・ソングを作り出すスタイルで同世代から絶大な支持を集める新世代ポップ・シンガーのレックス・オレンジ・カウンティが、全米3位を獲得した『ポニー』から約2年振りとなる4枚目のアルバム『フー・ケアーズ?』を発売する。先行シングルとなる「キープ・イット・アップ」を含むレックスらしい遊び心に溢れた全11曲は、オランダに渡ったレックスが2017年の「ラヴィング・イズ・イージー」で共演したアーティスト、ベニー・シングスと48時間のレコーディングセッションを試したことから意気投合し、10日間の共同制作期間を経て作り上げた。また、インディーズ時代のレックスの才能に惚れ込み、自身のスタジオに招いて楽曲を制作したタイラー・ザ・クリエイターとのコラボ楽曲「オープン・ア・ウインドウ」も収録されており、全米2位を記録したタイラーの4thアルバム『フラワー・ボーイ』以来となる共演に早くも注目が集まっている。 レックスの公式YouTubeチャンネルでは「キープ・イット・アップ」のMVも公開され、オランダの街並みを自由に踊るコミカルなレックスの姿や、アルバム共作者であるベニー・シングスが楽器を演奏する姿などが収められており、楽曲が持つ多幸感と温かさにぴったりな優しい雰囲気の映像となっている。
発売・販売元 提供資料(2022/01/28)
イギリス出身のシンガーソングライター、レックス・オレンジ・カウンティことアレクサンダー・オコナーにとってメジャー2枚目のアルバムとなる本作は、一聴すれば耳から離れないポップソングが並んでいる。なかでも流麗なストリングスが際立つ"Keep It Up"と、タイラー・ザ・クリエイターが参加した"Open A Window"は歌メロが驚くほどキャッチーで、オコナーの上質なソングライティング力が光る。サウンドも聴きどころが多い。ロック、ヒップホップ、ソウル、ファンクだけでなく、アーヴィング・バーリンといったクラシカルなポップの匂いも醸すなど、過去から現在までの音楽が奔放に行き交っている。このように多くのエッセンスを受け入れる寛容さはオコナーの大きな魅力のひとつだ。
bounce (C)近藤真弥
タワーレコード(vol.460(2022年3月25日発行号)掲載)