地獄の業火の先に、一体我々はどこへ辿り着くのか。
ブラック・ミディ最新アルバム堂々完成。
圧巻の演奏スキルと爆発的イマジネーションで次世代UKロック・シーンの中でも突出した存在感を放つカリスマ、ブラック・ミディが最新アルバム『Hellfire』をリリース!
衝撃のセカンド・アルバム『Cavalcade』リリース後、ロックダウンが続くロンドンで制作された本作は前作のメロディやハーモニーを踏襲しながら、ファースト・アルバム『Schlagenheim』にあった性急で凶暴なバンド・アンサンブルが復活し、希薄になっていく現代社会の道徳を炙り出す様々なストーリーが一人称で語られていく一貫したコンセプトが敷かれている。
先行リリースされた戦争の恐怖から闇堕ちした兵士を歌った楽曲はファンキーなギター・リフと破壊力抜群のホーン・セクションが目まぐるしく展開していくブラック・ミディらしいハードコアなプログレッシヴ・ロック「Welcome To Hell」をはじめ、プロデュースはバンドの新たな代表曲としてリスナーに熱烈な支持を集めた「John L」を手掛けたマルタ・サローニが担当。
これまでにないほどブラック・ミディの音楽の領域の広さや力強さ、強力なプロダクションを見せつけている。
日本盤CDおよびTシャツ付限定盤には解説および歌詞対訳が封入され、ボーナス・トラックとしてステューヴ・アルビニ録音によるライヴ音源を追加収録。
発売・販売元 提供資料(2022/05/10)
3度目の衝撃は過去最狂! 次世代UKバンドのなかでも突出した存在感でカリスマ的な支持を得ているブラック・ミディが早くも新作を投下した。圧巻の演奏力と強靭なアンサンブルで叩き出した爆発力と目まぐるしい展開はすでに溢れんばかりの大絶賛と大喜利を招いている通りだが、今回は前作『Cavalcade』で"John L"を手掛けたマルタ・サローニに全曲のプロデュースを委ね、プログレッシヴでエクスペリメンタルな……という言葉も偏狭にすら思えるほど、彼ら独自のアートがハードコアに追求されている。一貫したコンセプチュアルなストーリーに実社会の不安や閉塞感を投影しつつも過激な音像でそれを破壊するかのような作りが無闇に熱い。
bounce (C)香椎 恵
タワーレコード(vol.464(2022年7月25日発行号)掲載)