ブリティッシュ過ぎるブリティッシュ・ロック・バンドとして世界中のロック・ファンから今も愛され、リスペクトされているザ・キンクス。RCA時代の名盤『マスウェル・ヒルビリーズ』が発売50周年を記念して、2022年最新リマスター音源で蘇る!
ブリティッシュ過ぎるブリティッシュ・ロック・バンドとして世界中のロック・ファンから今も愛され、リスペクトされているザ・キンクス。1971年、彼らはRCAレコードと契約を交わし、キャリアの新章をスタートさせた。シングル・ヒットに拘ったかつてのレーベル、PYEから解放されたことにより、レイ・デイヴィスのソングライティングは、『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』以降から続く、大胆なテーマを持つ、繊細なまでにパーソナルなコンセプト・アルバムを制作する方向へとバンドを一層推し進めていった。また1970年、イギリスとアメリカで共にトップ10ヒット「ローラ」により、この英国過ぎる英国バンドは、アメリカへも目を向け始めるようになる。
そのRCA時代最初のアルバムとなるのが、1971年にリリースされた『マスウェル・ヒルビリーズ』である。デイヴィス兄弟の出身地であるロンドンのマスウェル・ヒルからタイトルをとったこのアルバムは、兄弟のルーツを振り返りながら、大戦で疲弊し、再開発で後輩するロンドン市内から緑豊かな北ロンドン郊外へと引っ越したワーキング・クラスの人々の物語を描いた作品であり、音楽的にはカントリーやブルーグラス、ミュージック・ホールの音楽など伝統的なアメリカの音楽スタイルに影響を受けたとされている。多くのザ・キンクス・ファンから高い人気と評価を集めた作品でもある。
その『マスウェル・ヒルビリーズ』が発売50周年を記念して、2022年リマスター音源で蘇る。オリジナル・マスター・テープを使用して、ロンドンのメトロポリス・スタジオでリマスターされたオリジナル・アルバム音源をアナログLPに収録した他、ゲートフォールド仕様のジャケットには、バンドのコメントを交えた新規ライナー・ノーツと写真を多数掲載したブックレットも封入されている。
世界中に熱狂的なファンを持ち、オアシスやブラーを始めとする、ブリット・ロック、ブリット・ポップのバンドに計り知れない影響を与えてきたザ・キンクスの長い歴史においても重要な時代を捉えた作品が新たな音像で蘇る!
発売・販売元 提供資料(2022/07/29)
How did the Kinks respond to the fresh start afforded by Lola? By delivering a skewed, distinctly British, cabaret take on Americana, all pinned down by Ray Davies loose autobiography and intense yearning to be anywhere else but here -- or, as he says on the opening track, Im a 20th century man, but I dont want to be here. Unlike its predecessors, Muswell Hillbillies doesnt overtly seem like a concept album -- there are no stories as there are on Lola -- but each song undoubtedly shares a similar theme, namely the lives of the working class. Cleverly, the music is a blend of American and British roots music, veering from rowdy blues to boozy vaudeville. Theres as much good humor in the performances as there are in Davies songs, which are among his savviest and funniest. Theyre also quite affectionate, a fact underpinned by the heartbreaking Oklahoma U.S.A., one of the starkest numbers Davies ever penned, seeming all the sadder surrounded by the careening country-rock and music hall. Thats the key to Muswell Hillbillies -- it mirrors the messy flow of life itself, rolling from love letters and laments to jokes and family reunions. Throughout it all, Davies songwriting is at a peak, as are the Kinks themselves. There are a lot of subtle shifts in mood and genre on the album, and the band pulls it off effortlessly and joyously. Regardless of its commercial fate, Muswell Hillbillies stands as one of the Kinks best albums. ~ Stephen Thomas Erlewine
Rovi