グルーヴィーなジャム路線で人気を博したベテラン・ギタリスト、ジョン・スコフィールド会心の一作。2年間ツアーを共にした鉄壁のレギュラー・グループに、ジョン・メデスキ、カール・デンソンの強力ゲストが加わり、気合の入ったプレイを披露。硬質なファンク・ビートと尖鋭的なギターが心地よく絡む。
<パーソネル> ジョン・スコフィールド(g) アヴィ・ボートニック(g, samples) ジェシー・マーフィー(b) アダム・ダイチ(ds, per, rap)
ゲスト:ジョン・メデスキ(org, mellotron) カール・デンソン(sax, fl)
★2001年7月30日~8月1日、29日、30日、9月6日、ニューヨークにて録音
Verve
発売・販売元 提供資料(2022/08/22)
ジョン・スコフィールドにとってメデスキ、マーティン&ウッドとの共演盤『A Go Go』は大きな転機となったようだ。ジャム・バンド・シーンにおいても、もっとも先鋭的なトリオである同バンドとのコラボレーション以後、ソウライヴ、セックス・モブなどジャム・バンド系バンドとの距離を近めつつあった昨今のスコフィールドの集大成的作品に今作はなっている。ジョン・メデスキ、カール・デンソンやクラブ・デルフのドラマー、アダム・ダイチなどの好バックアップもあって、のびのびと、そしてファンキーに弾きまくるスコフィールドは〈ジャム・バンド・ギタリストで悪いか!〉と開き直っているかのようだ。サンプリング・ノイズやブレイクビーツの導入が多くのジャズ・ファンの戸惑いを呼ぶかもしれない。だが彼の選択に間違いはない。自由気ままに暴れるギター馬鹿に一票!
bounce (C)大石 始
タワーレコード(2002年01,02月号掲載 (P89))