祝フジロック出演!破格の説得力を魅せる多彩なノイズが美しい傑作!
やっぱり最高なUSオルタナ良心ヨ・ラ・テンゴの最新作!前作『暴動(スライと同名)』に続く『この愚かな世界』というパンクなタイトルからして相変わらず流石ですが、(1)の出音一音、フィードバック、歪んだギターストロークからガッツポーズ!(2)なんて90sオルタナ・アンセム感全開で、今後のライブのハイライトとなりそうな名曲!ジョージアの歌声が心地良すぎの(4)、現代版メタルマシーンミュージック?なノイズの大海原を展開する(8)、荘厳で幽玄なアンビエントとドローンによるラスト(9)など、甘さも毒も同居するらしさ溢れる懐の深さもバッチリ!随所に様々な種のノイズが散りばめられてますが、その全てにおいて説得力が違います!ヴェルヴェッツもソニックユースも居ませんが、ヨ・ラ・テンゴがバリバリに居て、新作が最高で、しかも苗場で観れる。それだけで泣けてくる程有難い! (C)オンライン:巻本 拓也
タワーレコード(2023/03/10)
この愚かな世界。僕らにあるのはただそれだけ。
ヨ・ラ・テンゴ最新アルバム発売決定!!
長きに渡る活動の軌跡はまさにUSオルタナ~インディの理想形とも言えるヨ・ラ・テンゴが、話題となった奈良美智とのコラボレーションEPを挟んで最新アルバム『This Stupid World』を〈Matador〉よりリリース!
4年ぶり実に16作目となる本作はメンバーによるセルフ・プロデュースで制作され、ほぼすべての曲で3人が同時に演奏しており、ここ数年のヨ・ラ・テンゴのアルバムの中で最もライブ感のある作品に仕上がった。アルバムの世界へと没入を誘う7分を超えるオープナー「Sinatra Drive Breakdown」から、初期の人気曲にしてオルタナ・クラシック「Tom Courtenay」、「Sugarcube」を彷彿とさせる先行シングル「Fallout」、そして荘厳なストリングスのドローンとダビーなリズム・トラックの中で諸行無常の諦観と楽観を歌ったジョージアの歌声が深い余韻を残す終曲「Miles Away」までヨ・ラ・テンゴらしい数々の音の旅路を刻んだ全9曲を収録。ヨ・ラ・テンゴらしく時代を超越するのではなく、時間に逆らう内省的な音楽がリスナーひとりひとりに寄り添う珠玉の一枚が再び誕生した。
2023年2月10日(金)に世界同時発売となる本作の日本盤CDには解説および歌詞対訳を封入し、ボーナス・トラックを追加収録。
発売・販売元 提供資料(2022/11/02)
セルフ・プロデュースで届けられた4年ぶりの16作目。ほぼ全曲を3人同時に演奏して録音したということもあってか全体の聴き心地もライヴ感に溢れていて、延々と続く音世界に深く深く没入させてくれる仕上がりだ。導入曲の"Sinatra Drive Breakdown"とラストの"Miles Away"はいずれも7分超の長尺で、入口も出口もないまま過ぎゆく時間と音に身を委ねていたくなる。愚かな時代の流れを悠々と無視するような全9曲。
bounce (C)香椎 恵
タワーレコード(vol.471(2023年2月25日発行号)掲載)