20年代最大の曲者!世界中を席巻する高次元ポップ・デュオ
ここ数年で最も痺れたデビュー作から約4年。このバンドの良さを言葉で表現することが出来ず、「マジでヤバイから1回聴いてみて」と繰り返すことまぁ、なんて語彙力のなさ!プレゼントを目の前にした子供が如きオーマイガー!な今作は、完全に意表をつかれるスカコア~ポップ・パンク作。とはいえ一筋縄ではいかないのが100 Gecs最大の魅力。ノー・ダウトがテスト・アイシクルズしてる(5)、デス・グリップスがチョコレート・スターフィッシュしてる(6)辺りが個人的にツボ。世界中を席巻(願望)する彼らから目が離せられない! (C)名古屋パルコ店:塚元 雄太
タワーレコード(2023/03/31)
Dylan BradyとLaura Lesによるハイパーポップ2人組、100 gecs。「ルール無用の印象的で精密な最大主義運動」、「今、最も賢明なポップミュージック」と米メディアから称賛を集め、ファンやメディア、音楽ジャーナリストらのハートを捉えてきた彼らが予測不能の新作セカンド・アルバム『10,000 gecs』をリリース!
2019年にリリースしたデビュー・アルバム『1,000 gecs』でのブレイク後、様々な活動と予告を繰り返し、精力的に活動を続けてきた、Dylan BradyとLaura Lesによるハイパーポップ2人組、100 gecs(ワン・ハンドレッド・ゲックス)。
そのデビュー・アルバム『1000 gecs』にて、ポップ・カルチャー・シーンに彼らの旗印を掲げ、各USメディアからは「ルール無用の印象的で精密な最大主義運動」、「今、最も賢明なポップミュージック」と称賛されたこの革新的なプロジェクトは、ファンやメディア、音楽ジャーナリストらのハートを捉えてきた。A.G. Cook、Fall Out Boy、Charli XCX、Rico Nastyなどのコラボレーションや、クラウドソーシングを用いたオリジナル・アルバムの再構築作『1000 gecs and The Tree of Clues』を発表するなど精力的に活動展開。2年にも渡るワールド・ツアーにて、この魔法のような二人組は、時代の2歩先を行くような展開を見せている。
Z世代による注目の存在に留まらず、その熱狂的なファンベースは拡大中。2022年にはヘッドライン・ワールド・ツアーを実施。Coachella、Governors Ball、Bonnaroo、Primavera Sound、Lollapaloozaといった各地のビッグ・フェスティバルにも出演を果たすなど、急速にその認知度と実力を高めてきた。また、Nine Inch NailsやMy Chemical Romanceなどのサポートに抜擢されるなどオルタナティヴ・レジェンドたちからも熱い注目を受けている。
新作アルバム『10,000 gecs』の発表に伴い、サプライズEP「Snake Eyes」を12/2(金)にデジタル・リリース。Skrillex(スクリレックス)をフィーチャーした「Torture Me」、現在のツアーにて披露されている人気曲「Hey Big Man」など、未発表曲3曲が収録されている。
アルバムの全容は未定だが、 "スカ調のヴァースが、スラッシュ・ギターとシンセ・ラインのコーラスで跳ねる陽気なカーニバル "と評されるシングル「mememe」と、90年代オルタナ・ロック的なアプローチの「Doritos & Fritos」などの既発楽曲を含む、超強力トラックを多数収録しているとのこと。
フォロワーや音楽シーンをことごとく翻弄し、次に何が起こるかわからないマジックを展開してきた100 Gecs。 某メディアにて"脳を溶かし、ジャンルを打ち砕くようなポップの未来像"と評された彼らの新作に目が離せない。
発売・販売元 提供資料(2022/12/09)
ハイパーポップの寵児として持て囃されるデュオの4年ぶり新作。これまでのカオスな電子音から衣替えし、先行発表された"Mememe"はストレートなポップ・パンクで、"Doritos & Fritos"もポップなスカ・パンク、はたまたブリンク182やスリップノットかと思わせる曲もあるが、彼らなりの逸脱と過剰さを孕んだ楽曲群には、共感する/しないを超えた破壊力がある。なんにせよこの過密な情緒と即物的な刺激は、インターネットの膨大さの前で時間を持て余しつつ時間を惜しむ世代には染み込むのだろうし、〈フジロック〉のようなフィジカルな場所ではまた違った爆発の仕方をするのだろう。
bounce (C)池谷瑛子
タワーレコード(vol.473(2023年4月25日発行号)掲載)