アフロ系ブラジル音楽と、ジャズやネオソウルがスムースに溶け合う極上のサウンド。ブラジル新世代の歌姫シェニア・フランサによる、待望の2ndアルバムが日本盤CDで登場。巨匠アルトゥール・ヴェロカイもゲスト参加した、話題沸騰の一枚! (C)RS
JMD(2023/01/21)
アフロ系ブラジル音楽と、ジャズやネオソウルがスムースに溶け合う極上のサウンド。ブラジル新世代の歌姫シェニア・フランサによる、待望の2ndアルバムが日本盤CDで登場。巨匠アルトゥール・ヴェロカイもゲスト参加した、話題沸騰の一枚!
最新のアフロ・ブラジリアン・サウンドと抜群の歌唱力を披露したデビュー作『シェニア』から5年。ブラジル新世代の歌姫シェニア・フランサの待望となるニューアルバムが本作『エン・ノーミ・ダ・エストレーラ』だ。
プロデュースは前作に続き長年のバンドメイトであるピポ・ペゴラーロ、そして『オ・コルポ・ヂ・デントロ』がいまだ高い人気を誇るロウレンソ・ヘベッチスが担当。カンドンブレをはじめとするアフロ系ブラジル人たちの伝統文化や、それらをよりポピュラーなものへと昇華したカエターノ・ヴェローゾやカルリーニョス・ブラウンからの影響、さらにはジャズや最新のR&B、ネオソウルなどなど、様々な音楽が均しく溶け合ったサウンドはまさに圧巻。配信のみのリリースだったにもかかわらず、その内容はここ日本でも高く評価されており、ミュージックマガジンが選ぶ2022年ベスト・アルバム企画のブラジル音楽部門で2位に、e-magazine LATINAとJ-WAVE「サウージ!サウダージ・・」が共同主催するブラジル・ディスク大賞では関係者部門の5位に入賞。名実ともに今のブラジルを象徴するアルバムと言えるだろう。
今回の日本盤リリースでは、本人へのインタビューをもとにしたライナーノーツに加え、歌詞の日本語対訳を収録。黒人や女性、アフロ・フューチャリズムといった文化背景を踏まえつつ、より一層輝きを増したシェニアの魅力を、ぜひ堪能していただきたい。
■解説: 柳樂光隆(Jazz The New Chapter)
■歌詞対訳: 村上達郎・村上アナイス
発売・販売元 提供資料(2023/01/17)
芳醇な香りを放つ進化形アフロ・ブラジル音楽集『Xenia』から5年。この2作目ではしなやかで可憐な魅力はそのままに、未来志向と原点思考を両輪に新たな価値の創造を進める彼女のイノヴェーターとしての能力や資質がいっそう明らかにされる。重みと浮遊感が相まったジルベルト・ジルのカヴァー"Futurivel"などは歌のスケール向上を如実に伝えるし、アルチュール・ヴェロカイ参加のメロウで艶やかな"Animus×Anima"に見え隠れするスピリチュアルな雰囲気も確かな深化の証。千変万化な打楽器アンサンブルの複雑で豊かな妙味もたまんない。聴くごとに未知の扉が開くディープなポップ・アルバムだ。
bounce (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.472(2023年3月25日発行号)掲載)
アフロ・ブラジリアン・ラージ・アンサンブルの傑作『O Corpo de Dentro』(2016年)で知られるロウレンソ・ヘベッチスがプロデュース。2022年配信のみでのリリースにもかかわらず、ミュージックマガジンが選ぶベスト・アルバム企画のブラジル音楽部門で2位に選ばれるなど話題となった作品がフィジカル・リリース。ブラジル音楽の伝統に根ざしつつも、最新のジャズ/ネオ・ソウルを取り入れた洗練されたサウンドに確かな表現力を持つヴォーカルが魅力を放つ。巨匠アルトゥール・ヴェロカイがM8でゲスト参加し、ラグジュアリーなストリングス・アレンジを聴かせてくれる。
intoxicate (C)栗原隆行
タワーレコード(vol.162(2023年2月20日発行号)掲載)