ルーバン・ニールソン率いるサイケデリック・ロック・バンド、アンノウン・モータル・オーケストラの5枚目のアルバム『V』、リリース。ウェスト・コーストAOR、ヨット・ロック、ウィアード・ポップ、ハワイのハパ・ハオレ・ミュージックからインスパイアされた太陽のような14曲を収録。
カリフォルニア州パームスプリングスとハワイ州ヒロの間で制作された『V』は、ハワイとニュージーランドのハーフであるシンガーソングライター、マルチインストゥルメンタリスト、プロデューサー、Ruban Nielsonによるバンド、Unknown Mortal Orchestraによる初のダブル・アルバムだ。ソロ、もしくは弟のKodyと書いた太陽のような14曲は、ウェスト・コーストのAOR、ヨット・ロック、ウィアード・ポップ、ハワイのハパ・ハオレ・ミュージックから引き出されたものだ。パンデミック初期、Rubanはハワイで行われたいとこの結婚式でKodyと再会。彼らの父親であるChris Nielson(サックス/フルート)と長年のUnknown Mortal OrchestraのメンバーであるJake Portraitの協力を得て、考えていたことを全てまとめ上げた。その結果が、2023年3月17日にJagjaguwarからリリースされる『V』が誕生した。過去に感動したレコードについて話したとき、Rubanは潜在意識の端に潜んでいた70年代のAMラジオ・ロックや80年代のポップ・ソングについて考え始めた。彼はそういうレコードの自分のヴァージョンを書きたいと思い、2021年にリリースされた2枚のアップテンポなシングル、「Weekend Run」と「That Life」につながった。
ハワイにはハパ・ハオレと呼ばれる音楽がある。それは、湿度の高いギターを中心とした雰囲気を通して、Unknown Mortal Orchestraの特徴的なスタイルで表現される『V』収録曲、「I Killed Captain Cook」で聴くことができる。バンドのファースト・アルバム以来、ハワイアン・ミュージックに影響を受けてきたRubanは、その伝統の中に自分の居場所を見出した。自分の成功を振り返ったとき、彼は世界的なステージでハパ・ハオレ・ミュージックを表現する責任とプラットフォームがあることに気づいた。
Unknown Mortal Orchestraはオレゴン州ポートランドをベースに活動するニュージーランド出身のサイケデリック・ロック・バンドだ。元The Mint ChicksのRuban Nielsonを中心に、2010年にスタート。2011年にデビュー・アルバム『Unknown Mortal Orchestra』をFat Possumよりリリースし、その後、Jagjaguwarへ移籍。2013年にリリースしたセカンド・アルバム『II』はニュージーランド・ミュージック・アワードでベスト・オルタナティヴ・アルバムを獲得した。続く2015年のサード・アルバム『Multi-Love』も高い評価を博し、多くのメディアで同年の年間ベスト・アルバムの1枚に選ばれている。2018年の4月には4枚目のアルバム『Sex & Food』、同年の10月にはハノイでレコーディングされた初のインストゥルメンタル・アルバム『IC-01 Hanoi』をリリースした。
発売・販売元 提供資料(2023/02/24)
ルーバン・ニールソン率いるサイケデリック・ロック・バンド、アンノウン・モータル・オーケストラの5枚目のアルバム。ウェスト・コーストAOR、ヨット・ロック、ウィアード・ポップ、ハワイのハパ・ハオレ・ミュージックからインスパイアされた太陽のような14曲を収録。 (C)RS
JMD(2023/02/14)
ポートランドをベースに活動するニュージーランド出身のサイケデリック・ロック・バンド。5枚目のアルバムはセクシーで力強かった前作から一転、AORやヨット・ロック、そして彼らのルーツのひとつであるハワイ音楽を意識したかのようなメロウでスウィートな仕上がり。美しいメロディーの曲で埋め尽くされており、その出来映えはキャリア史上最高と言っていいほどです。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.472(2023年3月25日発行号)掲載)