エモーショナルかつシアトリカルなサウンドで、新世代のストーリーテラーとしても注目を集める、ダラス出身にメタルコア・アクト、クラウン・ジ・エンパイア。
よりハードに、よりエモーショナルに・・・彼らのエモーショナル・ヘヴィネスの最新進化形『DOGMA』完成!
エモーショナルかつシアトリカルなサウンドで、新世代のストーリーテラーとしても注目を集める、ダラス出身にメタルコア・アクト、クラウン・ジ・エンパイア。彼らの通算5作目となるニュー・アルバムが届いた。
2010年に産声を上げ、2012年にRise Recordsよりデビュー、以降現在までに4枚のアルバムを発表し、エッジの効いたヘヴィネスと、時に浮遊感を、時に重厚感をサウンドに与えていくエレクトロ・エレメント、そしてエモーショナルに展開していくメロディ・ラインで世界中のファンを魅了し続ける、新世代メタルコア・アクト、クラウン・ジ・エンパイア。その楽曲構築力や圧巻の展開で楽曲に物語性を持たせるその手法で、新世代のストーリーテラーとしても注目される彼らは、幾多のメンバー・チェンジを繰り返しながらも、一貫したドラマティック・ヘヴィネスを追求し続けている。
その彼らの最新作『DOGMA』。プロデュースを手掛けるのは、Fever333やPoorstacy、Scene Queen、Nova Twinsを手掛けたZach Jones。怒り、実存的アイデンティティ、孤立、そして決意など、多彩なテーマに満ちた本作を制作する前、約3年に亘り、バンドは個人、そしてバンドという集団としてのプライオリティについて考える時間を持っていたという。その中での熟慮と内省が本作の歌詞に反映されている。アルバムの中で、超常現象との遭遇、躁鬱な夢、そして隔離の深さについて率直な視点から語るヴォーカルのAndy Leoは、「(『DOGMA』の)歌詞は、これまでより率直で直接的だ」と本作の歌詞について語っている。
「最近やっていたことから何も取り去ることなく、クラウン・ジ・エンパイアのクラシックな要素を取り戻した」バンドのベーシストであり、スクリーマーでもあるHayden Treeはクラウン・ジ・エンパイアの新時代についてそう語る。「ハイエナジーでハイペース、そしてハードなリフと、バンドのメロディックな部分がマッシュアップされて、最新のサウンドにアップデートになったんだ」
楽曲展開やコーラス、リフやリズム、効果的にさし込まれるエレクトロ・ピース…、細部に至るまで全ての要素を練り上げ、まるで映画を見ているかのような感覚を味わせてくれるクラウン・ジ・エンパイア。よりハードに、よりエモーショナルに・・・彼らのエモーショナル・ヘヴィネスの最新進化形の登場だ。
発売・販売元 提供資料(2023/03/03)
ポスト・ハードコアを掲げる5人組の5作目はよりヘヴィーに、よりメロディアスに。自身のストロングポイントを研磨した強力作である。ライヴ映えする起伏激しい攻撃力に興奮を覚える一方、スピリットボックスとパレイ・ロイヤルをフィーチャーした楽曲も聴き応えがあり、後者はアコギを用いたシアトリカルな雰囲気がまたいい。ラスト曲"Labyrinth"のドラマ性も白眉。
bounce (C)荒金良介
タワーレコード(vol.474(2023年5月25日発行号)掲載)