半世紀に渡る活動を繰り広げたキング・クリムゾン。スタジオ録音作品として最後のアルバムとなったのが2003年発表の本作。オルタナティヴ系バンドからのリスペクトを受け、バンドのサウンドも一層ヘヴィになっていた時期、フリップが提唱した「ヌーヴォ・メタル」路線に乗り制作された作品。「太陽と戦慄」シリーズのパート5にあたり、2014年以降の大編成クリムゾンのツアーでも主要演奏曲として何度も演奏された「レヴェル・ファイヴ」、初期クリムゾンから引き継がれてきたボレロ・モチーフのヘヴィ・トラック「デンジャラス・カーヴス」、ほのぼの系イントロと展開部のギャップが激しい「エレクトリック」、「ディセプション・オブ・スラッシュ」の発展系である「ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ」等のインスト曲と「ヌーヴォ・メタル」路線を開拓したブリューのヴォーカル曲対比も聴きどころ。 (C)RS
JMD(2023/05/12)
キング・クリムゾン、最後のスタジオ録音アルバム。ヌーヴォ・メタル期のヘヴィ・サウンドが炸裂!後期クリムゾンを手頃な値段のSHM-CDフォーマットで発売希望の声に応え再登場!
半世紀に渡る活動を繰り広げたキング・クリムゾン。スタジオ録音作品として最後のアルバムとなったのが2003年発表の本作。オルタナティヴ系バンドからのリスペクトを受け、バンドのサウンドも一層ヘヴィになっていた時期、フリップが提唱した「ヌーヴォ・メタル」路線に乗り制作された作品。
「太陽と戦慄」シリーズのパート5にあたり、2014年以降の大編成クリムゾンのツアーでも主要演奏曲として何度も演奏された「レヴェル・ファイヴ」、初期クリムゾンから引き継がれてきたボレロ・モチーフのヘヴィ・トラック「デンジャラス・カーヴス」、ほのぼの系イントロと展開部のギャップが激しい「エレクトリック」、「ディセプション・オブ・スラッシュ」の発展系である「ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ」等のインスト曲と「ヌーヴォ・メタル」路線を開拓したブリューのヴォーカル曲対比も聴きどころ。
作品に興味はあるけど紙ジャケットは割高と敬遠されがちな後期アイテムを高音質SHM-CDフォーマットはそのままにプラケ仕様で買いやすい価格帯にプライスダウン。マスターには2019年発表最新版ステレオ・ミックスを使用。
■SHM-CD
■新規解説付
■オリジナル2003年
発売・販売元 提供資料(2023/05/10)
ロバート・フリップ師匠はこの最新アルバムのことを〈ヌーヴォ・メタル〉と呼んでいるらしい。今回も95年にリリースされたアルバム『Thrak』から続いている、いわゆる〈メタル・クリムゾン・サウンド〉ラインなのだが、大胆にも打ち込みのループを導入している。この無機質なサウンドとデビュー以来一貫した〈人力ねじ伏せサウンド〉が融合。これが師匠がいうところの〈ヌーヴォ〉なのかもしれない。
bounce (C)山口 晃司
タワーレコード(2003年01,02月号掲載 (P91))