The Age Of Pleasure

マルチに活躍する鬼才!! 5年振り4枚目の新作が到着。
キャラ立ちからして他のアーティストは一線を画す才能を発揮しているジャネールだが、ここ最近は歌手活動以外にも映画/テレビ含め女優業も積極的に行い、多忙極めている彼女が5年振りの新作をリリース。2月にシングルカットされた(1) コーチェラにも参加しその存在感を示したDoechiiが参加した(4)や(7)(10)など今作はレゲエ、ダンスホール要素を盛り込んだ作品となっている。個人的におススメはLafayette Afro Rock BandとJAY-Z/Roc Boysをサンプリングした(11)!! またその流れから(12)も最高!!「パーティーでうまくいかない曲は、アルバムには入れない」と言うだけの内容!

ジャネール・モネイが高らかに宣言する"悦楽の時代"が今始まる――!
あらゆる境界を超越した"近未来型ソウル・ディーヴァが遂に新たなアルバムを完成させた。近年ではミュージシャンとしてだけでなく、女優としても高い評価を集める彼女による全音楽シーン待望のニュー・アルバム『THE AGE OF PLEASURE』発売決定!

あらゆる境界を超越した"近未来型ソウル・ディーヴァ、ジャネール・モネイ。ソウル、R&B、ファンク、ポップ、オルタナティヴを融合したハイブリッドな音楽性で全音楽シーンの注目を集めるミュージシャンでありつつ、近年では『ムーンライト』や『ドリームス(原題:Hidden Figures)』、『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』などに出演し、女優としても高い評価を得ている彼女が、遂に新たなアルバムを完成させた。

今年2月、シングル「Float」をリリースしたジャネール。彼女に近い情報筋によると、1974年ザイールでのモハメド・アリでのスピーチやメアリー・ポピンズの傘、アラジンの魔法のじゅうたん、ジャ・モラントがダンクを決めるときのゴールリムへの浮遊感、サラ・エリスのロープ、Paramahmsa Nithyanandaの浮遊に関する話の抜粋、ラウルの12月1日の乾杯、ブルース・リーの名言「形をなくせ、型をなくせ」、そして水のように周囲と一体化する――など様々な事柄に曲のインスピレーションを得たという。アフロビートの正統後継者シェウン・クティ+エジプト80のホーンをフィーチャーし、ナナ・クワベナ、ネイト・"ロケット"・ワンダー、センセイ・ブエノがプロデュースしたこのシングルは、米ABC/ESPNのNBA Saturday Primetime on ABC中継でも大々的にフィーチャーされている。(1/2)

今年5月のメットガラ登場直後にリリースされた最新シングル「Lipstick Lover」と共に、6月9日にニュー・アルバム『THE AGE OF PLEASURE』をリリースすることを発表したジャネール。本作に収録されている楽曲について、彼女は先日Zane LoweのApple Music1で次のように語っている。
「もし金曜日や土曜日にパーティすることが分かっていたら、月曜日か火曜にに"よし、それまでに3曲作ろう"と考える。そして出来た曲がパーティでウケなかったら、アルバムには入れないわ」
さらに彼女はこうも続ける。
「歩き回ったりして、すごく怖かった。トイレにもいきそうになった。でも"Float"はそうやってできた。"Lipstick Lover"もね。あと、アルバムに入っている"Champagne Machine"も・・・基本的にアルバムで聴ける曲は全部、そうやって作った」

まだ明らかにされていない部分は多いが、アルバム全体には自由気ままな空気が感じられるという。同じApple Music1で、彼女は司会のZane Loweに"アルバムに収録されている曲はすべて、とても正直なところから書かれた"と語り、さらに続ける。
「だから聴いた時にみんなにもそれを感じてほしいし、私と一緒にいる時にもそれを感じ取ってもらえたらと思う。私には進化して成長する機会を間違いなく得ることができて、快楽をもたらしてくれるもの、再考し見直すべきものを追求することができた」

あらゆる境界を超越した多様性を取り込んだ創造的なヴィジュアル、そしてあらゆるジャンルを超越したサウンド。ジャネール・モネイが高らかに宣言する"悦楽の時代"が今始まる――!(2/2)

"Float" was the right lead single for the first Janelle Monae album in five years. The horns of Seun Kuti & Egypt 80 play a fanfare for the uncommon Monae, who self-exalts with prancing bars and buoyant hooks, recounting a personal transformation through the shedding of all insecurities and inhibitions, and enumerating their effortless attainment of sensual, psychological, and material gratification. The song is powered by Nigerian woodwinds and brass and Kingston-to-Atlanta rhythms that are roughly equal parts rocksteady and trap. One thing "Float" doesnt have in common with the rest of the album is its four-minute duration. The other songs average half that length, and though many whip by in a flash, theyre parts of a flowing sequence that could be billed as a suite like Monaes Metropolis saga. Theres no science fiction in The Age of Pleasure. Dedicated to those "around the diaspora and those seeking to join us," its delights are earthly in a way that echoes Monaes listed track-by-track inspirations, which most pertinently acknowledge those finding communality and liberation in bashment parties, ballroom culture, and ATL strip clubs. (Objects such as "the weathered copy of Doggystyle framed in my cousin Myrons clogged bathroom" are cited too.) In addition to the Afrobeat element often brought in by Egypt 80, and appearances from a mix of legends and up-and-comers, The Age of Pleasure is threaded with interpolations and samples of numerous reggae classics. It still sounds just like a Wondaland production -- soulful, left-of-center pop that is ornate and tasteful, brimming with ideas from subtly dazzling vocal arrangements to crafty song transitions. The material follows through on the title, celebrating an ideal for sybaritic living whether alone, with a partner, or with partners. "Water Slide" opens with one of the boldest statements a person could make about themself and appropriately contains sumptuous all-Monae harmonies in the chorus. "Only Have Eyes 42" is polyamorous lovers rock tricked out with strings and laser FX that convey a mix of romance and haywire hormones. In this context, the one-on-one songs -- the steady-bobbing "Lipstick Lover," the more heated "Paid in Pleasure," and the soft Brazilian touch of "A Dry Red" -- are charmingly quaint, even when explicit. Theres joy in every moment. Its no coincidence that Monae chose Pride Month and Black Music Month -- ten days before Juneteenth, to be precise -- to release a multicultural album of unrepressed spirit built for playing in the sunshine. ~ Andy Kellman

前作で謳ったクィアネスを軸に、パーティー気分で快楽や官能を追求した5年ぶりの新作。今回もネイト・ワンダーやナナ・クワベナが制作の中心となり、シェウン・クティ&エジプト80を迎えた"Float"やMVもエロかった"Lipstick Lover"の先行シングルに代表されるアフロ・ポップやレゲエ～ダンスホール系の曲をシームレスに繋いでいく。大御所のシスター・ナンシーやグレイス・ジョーンズ、若手のドーチィ、アマーレイ、シーケイといったゲストも含めたパン・アフリカ的な連帯感も気高いが、フラミンゴス名曲のラヴァーズ・ロック風解釈など、気張らずレイドバックしたユルさがいい。全裸でプールに飛び込みたくなるような快作だ。
bounce (C)林 剛