フランチェスカ・アスプロモンテと
ボリス・ベゲルマン率いるピリオド楽器アンサンブル、
アルセナーレ・ソノーロの共演によるヘンデル・アルバム!
バロックの宗教曲やオペラの分野で大活躍中のソプラノ、フランチェスカ・アスプロモンテと、コンチェルト・イタリアーノなど気鋭のピリオド楽器グループで、コンサートマスターやソリストを務めるバロック・ヴァイオリン奏者、ボリス・ベゲルマンが率いるピリオド楽器アンサンブル、アルセナーレ・ソノーロの共演によるヘンデル・アルバム。
ヘンデルのイタリア語によるカンタータは、1700年代の早い時期に、おもにローマで、数多く作曲されました。20歳で故郷ハレからイタリアに出てきたヘンデルは、アレッサンドロ・スカルラッティら当時のイタリアの最先端の音楽様式を瞬く間に吸収し、独自の創意を加えて自身の作風を確立していきました。これらのカンタータは、主にイタリア貴族たちの依頼により、宮廷や別荘などでのコンサートのために書かれた楽曲で、ギリシャ・ローマ神話やイタリア文学を題材としたテキストを用い、愛や恋を歌うものでした。このアルバムには、愛の神クピドの矢に射抜かれ、愛に燃え、苦悩する登場人物の心情を歌うカンタータ3曲を、器楽ソナタ2曲とともに収録されています。器楽ソナタはどちらもト短調の作品が選ばれ、カンタータの序曲の役割を果たすよう配置されていて、強い感情を歌う劇的なカンタータの雰囲気を盛り上げています。
(1/2)
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2023/09/05)
それぞれに趣向が凝らされた劇的な表現力を持ったカンタータを、アスプロモンテは抜群の情感表現と持ち前の清新な美声で聴かせてくれます。ベゲルマンがソロを取るアルセナーレ・ソノーロの器楽演奏も、時に強烈な表現を見せながら、歌手の感情に寄り添う演奏を展開しています。特にHWV132bでは通常、オブリガート楽器はオーボエですが、ここではベゲルマンがヴァイオリンで奏でており、まるでアスプロモンテとの二重唱を歌うかのような表情豊かな演奏を聴かせてくれます。また最終トラックには、世界初録音となるというアリア「我が苦しみはいつか私を満たすだろう」HWV223が収録されている点も見逃せません。カンタータとは異なり1738年から1741年の間に作曲されたという比較的晩年の作品となる、晴れやかな雰囲気を持つ技巧的なアリアは、この「愛」をテーマにしたヘンデル・アルバムを締めくくるにはふさわしいものでしょう。
フランチェスカ・アスプロモンテは、20代にして世界のカーネギーホールをはじめとする世界の主要なホールで歌い、エンリコ・オノフリやディエゴ・ファゾリス、ラファエル・ピションといった気鋭の指揮者たちの信頼も厚い若き実力派ソプラノ歌手です。PENTATONEレーベルでは、すでにプロローグと聖母マリアという趣向を凝らした2枚のアルバムをリリース。この二枚ではアルバム・コンセプトにも携わり、世界的にも高い評価を得ています。今回のアルバムでも、ブックレットに示唆に富んだ巻頭言を寄せていて、その知的なアプローチは歌唱にも活かされています。
ロシア出身でイタリアでバロック・ヴァイオリンを学んだボリス・ベゲルマンは、イル・ジャルディーノ・アルモニコやイ・バロッキスティといった最先端を行く古楽グループに参加し、2017年からは、コンチェルト・イタリアーノのコンサートマスターに就任しています。また、2014年には、自らのアンサンブル、アルセナーレ・ソノーロを結成し、DHMやObsidianといったレーベルからCDをリリースし、世界的にも高い評価を得ています。声楽ソリストとの共演ではヴァイオリンを弾きながら、指揮を務め、ヴィヴィカ・ジュノーやマックス・エマヌエル・ツェンチッチら最高峰の歌手たちとヨーロッパを中心にコンサートを行っています。また、今後、フランチェスカ・アスプロモンテとの共演でイタリア各地の音楽祭に参加することが決まっています。今をときめく若き才能が共演したヘンデル・アルバムをお聴き逃しなく!
(2/2)
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2023/09/05)