ヘンタイのヘンタイによるヘンタイの為のヒップホップ。ストリートで話題を浚う性なる祈祷師集団=THE SEXORCISTのNORTH KANTOからの刺客:MANTLE as MANDRILLによるサードアルバム。7インチ/配信で先行発表してきた楽曲も勿論収録。 (C)RS
JMD(2024/02/08)
ヘンタイのヘンタイによるヘンタイの為のヒップホップ
ストリートで話題を浚う性なる祈祷師集団 = THE SEXORCISTのNORTH KANTOからの刺客:MANTLE as MANDRILLによるサードアルバム。7インチ/配信で先行発表してきた楽曲も勿論収録。続々絶対変態になりたいキャンペーン、CD、2LP(限定生産)同日発売。
ここ日本で最も黒い音楽を作り、流し、充満させるトラックメーカー/DJがMANTLEだということに異論はないだろう。その黒さは着実に北関東、東京の地下深くまで浸透し各地に染み込み広がっている。さて、"黒い"とは一体何なんだろうか?それは場所に染み込んだ香りであったり、レコードやノートの裏に描かれたアートであったり、言葉が住み込む世界だったり、場所を行き来する経験や歴史なのではないだろうか? NIPPS、B.D.、BES、A-THUG、CQ、VIKN、SPERB、KING104、SAW…そしてMONJUという手練れの中の手練れMCsがこのTHE SEXORCISTの穴に集い、それぞれのRHYME&FLOWで演舞を見せる。BUDDAH MAFIA、TETRAD THE GANG OF FOUR、そしてTETRADの内部TAGであるSPERB&NIPPSのJACKSON2、MONJUのチームが作るART。BESとNIPPS、さらにはB.D.が、BESとSAWが、BESとA-THUGが吹き込むそれぞれのライフ。MANTELは顔を黒く覆い、それぞれの写真に映り込む。怪しく優美に讃えあい叩き上げるこの音楽のことをHIP HOPと呼ぶことはご存知だろうか?そう、ご存知の通り100年後もレコード店であなたの子孫を待つクモのようなこのアルバムの存在そのもののことをHIP HOPと呼ぶのである。名作爆誕。 - TEXT BY COTTON DOPE
発売・販売元 提供資料(2023/10/23)
NIPPS率いるTHE SEXORCISTを出発点に、近年はソロで作品を重ねるビートメイカー、MANTLE as MANDRILLがサード・アルバムを発表。ユニットとソロの名義の違いこそあれ、作品は地続きで一直線。本作もNIPPSをはじめとするTETRAD THE GANG OF FOURの面々やCQといった馴染みの手練れに加え、MONJUらが客演に揃った。曲調を越えて届く不穏さや長めのフレーズも効果的なネタ使いが随所でMANTLE色を放つなか、B.D.のサビないフロウとリリシズム、BESとKING104のタフなリレー、アヤしい英語と日本語のちゃんぽんがウケるA-THUGらのパフォーマンスが耳を掴む。
bounce (C)一ノ木裕之
タワーレコード(vol.481(2023年12月25日発行号)掲載)