90'sオルタナ/シューゲイズ世代を直撃するデビュー作!
2021年のEP『Waves』も高く評価された4人組。アイルランド語で「犬」という意味のタイトルを冠したデビュー作、90年代のオルタナ/シューゲイザーの影響を色濃く残したギター、ダークでゴスな要素までを内包したサウンドが魅力。ジザメリやスマパンなどを手がけたアラン・モウルダーがミックスを担当という点も高ポイント。数々の名盤を生んだ〈ロックフィールド・スタジオ〉から、また歴史に名を残すであろう1枚が誕生!
タワーレコード(2024/02/16)
仄暗い蒼きロック・サウンドが夜を駆ける。
アイルランドから楽しみなニュー・バンドがまたまた登場!世の早耳インディー・ロック・リスナーから注目を集める90年代インディー・ロック・サウンドの影響が印象的な4人組NewDad。2024年注目作となること間違いなしのデビュー・フル・アルバム『MADRA』完成!
アイルランドから楽しみなニュー・バンドがまた登場した。ゴールウェイ出身の4人組インディー・ロック・バンド、NewDad(ニューダッド)だ。2021年に自主制作の『WAVES』EP、そして翌年の『BANSHEE』EPで世の早耳インディー・ロック・リスナーから注目を集めていた彼らがついにフル・アルバムをリリースする。
フロントマンのヴォーカル/ギター、Julie Dawsonを中心に学校で知り合ったベースのAindle O'Beim、ドラムスのFiacra Parslowで結成され、2020年初めにギタリストのSean O'Dowdが、2022年にCara JoshiがAindlenに代わって加わり、現在のラインアップとなったNewDad。彼らの最大の魅力は、ピクシーズやザ・キュアー、スローダイヴや、90年代のシューゲイザー・バンドの影響を感じられるダークでメロディアスなギター・サウンドに、フロントマンのJulieが綴る多感な心情を描いた歌詞世界だろう。2024年1月にリリースとなる彼らのメジャー・デビュー・フル・アルバム『MADRA』(ゲール語で"犬"を意味している)に収録されている11曲を通してJulieは自己探求、自虐と反省の音楽的冒険を辿り、アルバムにはいじめ(「Where I Go」)や薬物の影響/うつ病(「Madra」「Let Go」)、破壊(「Change My Mind」「White Ribbons」)、共依存(「Nosebleed」)、そして抵抗(「Nightmares」)といったテーマに取り組んだ楽曲が並ぶ。バンドの長年のコラボレーターでもあるChris Ryanがプロデュースを手掛けた本作は、ドキュメンタリー映画にもなったイギリスの歴史的スタジオ、ロックフィールド・スタジオでレコーディングされ、さらに追加レコーディング・セッションをロンドンのRAKスタジオで行い制作された。またアルバムのミックスは、90年代以降のグランジ・サウンドの傑作を数多く手がけたAlan Moulderが手掛けている。
アルバムからの先行シングルとなる「Angel」は、JulieがTVドラマ「Euphoria」の登場人物からインスピレーションを受けた歌詞にグランジ風なサウンドと渦巻くギターと引き込まれそうなベースラインが印象的な1曲だ。Julieのヘヴィでダーク、そして内省的なソングライティングと彼女のウィスパリング・ヴォーカルとどこか懐かしくも新鮮なシューゲイザー・サウンドで聴くものを魅了するアルバム『MADRA』は、間違いなくNewDadを今年のUK/アイルランドのインディー・ロック・シーンで最も注目される新人バンドの一つとして押し上げるに違いない。
「このアルバムによって人々がつながり、『MADRA』が聴く人すべての慰めになることを願っている」
そうアルバムについて語るJulie。ほの暗さの中に一筋の光が射し込んだような、ダークでありながらきらきらとメロディが光るギター・サウンド。2024年注目のインディー・ロック・バンド、NewDadが世界に駆け出す時が来た。
発売・販売元 提供資料(2024/01/30)
90sオルタナ~シューゲイズ世代を直撃するファースト・アルバム! 自主制作のEPで注目を集めていたアイルランドの新進バンドは、ここでさらに広い層を魅了するはず。フロントを務めるジュリー・ドーソン(ヴォーカル/ギター)を中心にしたダークでメロディアスなギター・サウンドと彼女のウィスパリング歌唱が魅力的に溶け合う快作だ。ミックスをアラン・モウルダーが担当。
bounce (C)狛犬
タワーレコード(vol.483(2024年2月25日発行号)掲載)