クルビ・ダ・エスキーナやヴェロカイ・サウンドへの東欧からの回答! ベラルーシ首都ミンスクで活動するブラジリアン・バンドの2ndアルバム!!!!
ベラルーシ語でユニオンを意味するバンドSOYUZ。作編曲家のAlex Chumakを中心にしたミンスクのクリエイティブ集団で、最新作『FORCE OF THE WIND』('22)がMr.Bongoよりワールドワイド・リリースされたことで、ここ日本でも知られるようになったバンドだ。『FORCE OF THE WIND』はブラジル音楽への彼らの憧憬を顕在化させたような作品だったが、その前作にあたるこの『II』('19)は、ブラジル音楽だけでなくエチオジャズ、ピエロ・ピッチオーニ、ピエロ・ウミリアーニなどなど、より広範な彼らの影響源がごちゃ混ぜに反映されたアルバムと位置付けることができるだろう。
とはいえブラジル音楽からの影響は本作でも大きく、アルトゥール・ヴェロカイに捧げたその名も「Verocai」、ロー・ボルジェスの名曲「Tudo Que Voce Podia Ser」の"あの"ギターリフも聞こえてくる「Mirouze」、ミルトン・ナシメントへのオマージュであろうラストの「Nascimento」などなど、次作『FORCE OF THE WIND』以上にキラーともいえる楽曲を収録している点は特筆だ。
今回のリリースに併せてゼロから再ミックス。'19当時の音源よりも遥かにバンド本来のポテンシャルを堪能できるサウンドになっている点も実に嬉しい限りだ。
発売・販売元 提供資料(2024/01/26)