『砂漠のジミヘン』が放つ最高のサイケデリックロック
『砂漠のジミヘン』の異名を持つ、ニジェール共和国のサイケ・ヒーロー、エムドゥ・モクター、老舗MATADORからの第二弾。今作はバンド史上最もワイルドなロックで幕を開けるが、徐々にアフロ音楽独特のリズム感と執拗なまでの反復性を持つギターが強靭なリズム・セクションと絡む、独特のグルーヴ感を醸し出す"砂漠のサイケ"に大発展。60~70年代にタイムスリップさせてくれる最高の1枚!
タワーレコード(2024/05/17)
ニジェール共和国のサイケ・ヒーローにして今世界で最も注目を集めるエムドゥ・モクターが2024年最新アルバムをリリース!
ニジェール共和国のサイケ・ヒーロー、エムドゥ・モクターが最新アルバム、『Funeral For Justice』を〈Matador〉よりリリース。
2019年に世界的にブレイクしたアルバム『Afrique Victime』のリリース後、世界ツアーを行った2年間の締めくくりとしてレコーディングされた本作は、ニジェール出身である4人組の獰猛な姿を捉えている。サウンドはより一層ラウドになり、より速く、よりワイルドに進化している。ギターソロはフィードバックが炸裂し、歌詞は情熱的かつ政治的、抑制や失速は一切ない。
現在のエムドゥ・モクターはバンドとして活動しており、モクターに加えて、リズム・ギタリストのアフムードゥ・マダサネ、ドラマーのスレイマン・イブラヒム、そしてアメリカ人ベーシスト兼プロデューサーのマイキー・コルタンの4人組である。「『Ilana』が突破口となったアルバムで、俺たちがむき出しのロック・バンドであるということを示すものだった。そして『Afrique Victime』は、そのヴィジョンの集大成だった。ニューヨーク州北部の、家具ひとつない家で5日間かけて全曲をレコーディングした」とコルタンは語っている。『Funeral For Justice』では、現在のあらゆる状況を鑑みて、政治的なメッセージを強く打ち出した内容となっている。
国内盤CDに解説書・歌詞対訳を収録。
発売・販売元 提供資料(2024/05/02)
ガンズ・アンド・ローゼズとneco眠るがセッションしているかのような表題曲から一心不乱に踊らずにはいられない。ニジェール出身のギタリストが、近年、共に活動してきたバンドと録音した3作目は、ヘヴィーさと軽妙さが不思議なバランスで両立。歌や各楽器の演奏を掛け算していった結果、予想外のグルーヴが沸き上がっていった痕跡も残っていて、フレッシュ!
bounce (C)田中亮太
タワーレコード(vol.485(2024年4月25日発行号)掲載)