フォーマット | 書籍 |
発売日 | 2024年04月30日 |
国内/輸入 | 国内 |
出版社 | 青土社 |
構成数 | 1 |
パッケージ仕様 | - |
SKU | 9784791776382 |
構成数 : 1枚
デビュー直前の修行時代
世界を席巻する前のビートルズは、駆け出しのセミプロ集団に過ぎなかった。本書は1960年8月にビートルズのエージェントであるアラン・ウィリアムズが最初に派遣したドイツ・ハンブルクでのビートルズの様子を生き生きと描き、ハンブルクという街がビートルズの物語にどのような役割を果たしたのかを示すだけでなく、彼らが直面した困難――公演会場、年齢制限、国外追放などの問題――、そして演奏家や作曲家としての彼らを形成した経験についても詳しく描く。ビートルズはハンブルクにおいてプロのミュージシャンになっただけでなく、最終的に世界で最も人気のあるバンドになるための礎を築き始めていたことを明らかにする。
※ショッピングカートおよび注文内容の確認画面にてフラゲのお届けになるかご確認ください。
※各種前払い決済をご利用の場合、フラゲは保証しておりません。
※フラゲは配送日時指定なしでご注文いただいた場合に限ります。
読み込み中にエラーが発生しました。
画面をリロードして、再読み込みしてください。
「ウイズ・ザ・ビートルズ」では、ヒトラーの大統領選挙ポスターや「ヘルプ!」ではニュルンベルク党大会の「光の大伽藍」が引用されており、検証の幅が広い。また、タイポグラフィーとしてフォントの話もPCのフォント・ドロップダウンに並ぶフォント理解に役立った。
そして本題アルバムジャケット論。11枚のアルバムを時系列で見ていくと、その革新性の進化がわかる仕掛けだ。そして進化の到達点は「アビー・ロード」。4人のメンバーが横断歩道を歩くそのアルバムジャケットは、「どこにでもある横断歩道を歩いているだけ」という日常の光景をアートに変えた。多くの模倣やパロディを生み出すことになった革新性。モダン・アートの言説では小難しい注釈とセットとするところだろうが、このアルバムにはタイトルもバンド名もない。「見ればわかるだろ!」。バンクシーにもつながるストリートアートの走り?この本はカバーがもう薄汚れていると思ったが、白の経年変化そのものをデザインに組み込んだ「ホワイト・アルバム」のコンセプトの実例であった。映画「イェスタディ」では、真っ白なアルバムは、ダイバーシティ(多様性)の観点から問題となる、というプロモーション会議の場面があった。このコンセプトからすると、そのように評価ではなく、むしろ多様性を象徴するものして採用されていただろうに。