ウエストコーストが生んだ珠玉のSSW作品が再発!
ウェスト・コーストの才気溢れる女性シンガー・ソングライター、ローラ・アランが1978年に発表したデビュー・アルバム。ジェフポーカロ、チャック・レイニー、ワデイ・ワクテル、ビル・ペインら一流奏者をバックに、彼女の個性であるソウルフルなフォーク・サウンドを展開した作品。ヒットチューン(1)などアップテンポでAOR~LightMellowファンに刺さる楽曲も良いのですが、時に陰のある優しいバラードも絶品でそのダルシマーに導かれきらきらと導かれる輝きと影に満ちた世界が本当に絶品。ソフトロック~AORの名盤がひさしぶりに再発!
タワーレコード(2024/06/21)
バックにジェフ・ポーカロ、チャック・レイニー、ワディ・ワクテル、ウェンディ・ウォルドマン、デヴィッド・ラズリー、ヴァレリー・カーター、CTIのフュージョン・グループ、シーウィンド他、豪華メンバーを迎え、マリア・マルダーのジャジーなレイドバック感とミニー・リパートンのソウルフルでしなやかなエンジェル・ヴォイスを併せ持ったLA産女性シンガー・ソングライター・アルバムの金字塔。 (C)RS
JMD(2024/03/28)
70年代初期からクロスビー&ナッシュなどのバックで活動していたローラ・アランのデビュー・アルバム。(オリジナル・リリース:1978年/ Elektra Records)
バックにジェフ・ポーカロ、チャック・レイニー、ワディ・ワクテル、ウェンディ・ウォルドマン、デヴィッド・ラズリー、ヴァレリー・カーター、CTIのフュージョン・グループ、シーウィンド他、豪華メンバーを迎え、マリア・マルダーのジャジーなレイドバック感とミニー・リパートンのソウルフルでしなやかなエンジェル・ヴォイスを併せ持ったLA産女性シンガー・ソングライター・アルバムの金字塔。
発売・販売元 提供資料(2024/03/27)
教則本の特集記事でも取り上げられていて、一般レビューの賛辞の声も届いていたので気になっていたが、福岡パルコの店舗で実際に(透明プラケース入りの)紙ジャケットを手に取ってみて、ようやく購入の決心がついた。それほど長く曲がりくねった道ではなかったが、音盤が我が家に届くまでには年数を要してしまった。
同時期のヴァレリー・カーターやニコレット・ラーソン、カーラ・ボノフと同じ系譜を感じるが、女性シンガー・ソング・ライターの楽曲集としてのバランスの良さは群を抜いている。強烈な個性や自己主張といった攻撃的な武器は持たず、かといって内省的であったり感傷に浸り過ぎていたりするわけでもない。どの楽曲も穏やかで自然の営みのように音符を紡いでいる。お互いがお互いを認め合いながら一つのアルバムとして結実している。
サウンドとしては、アコースティックなスタイルをベースにアダルト・コンテンポラリーの洒落たテイストでデザインされていて、シンプルで控え目な演奏がローラ・アレンのウェットで艶っぽいヴォーカルを引き立てている。個人的には、暖かく優しい雨のような彼女の”しっとりと濡れた”歌声に惹かれる。まるで心の奥まで染み込んでくるようだ。
ジャケットのスナップ写真は素足にサンバイザーといった”おしゃまなローラ”的なカジュアルな格好だが、朱色のシャツを着た屈託ない笑顔の向こうには裏ジャケットのような別の表情をしたローラがいるのかもしれない。