「音楽においては魂が語らなければならない」(ケーベル)
知られざる黎明期の日本洋楽史の恩人
ラファエル・フォン・ケーベルの芸術
「文化を紡ぐ夢のコラボレーション」として音楽学者瀧井敬子氏を中心に、社会福祉法人「旭川荘」と山形県長井市の3者共同プロジェクト「長井シリーズ」が新たにスタートします。第1弾となる今作では黎明期の日本洋楽史の恩人とも言えるラファエル・フォン・ケーベルの作品「9つの歌」を取り上げます。明治時代において瀧廉太郎をはじめ若い音楽家を育て上げ、西洋音楽を日本に根付かせたケーベル。ドラマティックで精神性が迸るこの曲集を、日本を代表するメゾ・ソプラノ歌手、山下牧子が真正面から向き合い、高らかに歌い上げます。まさに魂の歌声を是非お聴きください。多彩な音色と高い技術を披露する佐野隆哉のピアノにも要注目です。また、アーティスト自ら書いたコメントや歌詞対訳、曲目解説等資料的価値の高い充実したブックレット内容です。
ケーベルと瀧廉太郎の日本洋楽史の夜明けに煌めく芸術性をお楽しみ下さい。
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ナクソス・ジャパン
発売・販売元 提供資料(2024/04/24)
山下牧子(メゾ・ソプラノ)
広島大学教育学部を経て、東京藝術大学大学院修了。第1回東京音楽コンクール声楽部門1位。第72・73回日本音楽コンクール共に3位入賞。平成27年度よんでん芸術文化奨励賞、令和元年香川県文化芸術選奨受賞。オペラで多くの経験を積んでおり、2002年日生劇場オペラ教室《カルメン》タイトルロールでデビュー後、2004年からは新国立劇場にて、プッチーニ《蝶々夫人》スズキ、ツィンマーマン《軍人たち》シャルロッテ、ヴェルディ《リゴレット》マッダレーナ、ワーグナー《ニュルンベルクのマイスタージンガー》マグダレーネ等、数多くの舞台に出演。2005年からは東京二期会にも活躍の場を広げ、ヘンデル《ジュリアス・シーザー》タイトルロール、モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》ドラベッラ、《イドメネオ》イダマンテ、プッチーニ《蝶々夫人》スズキ、ワーグナー《トリスタンとイゾルデ》ブランゲーネ等を演じている。コンサートでも堅実なテクニックに裏付けされた端正な歌唱は高く評価されており、国内主要オーケストラと、ベートーヴェン「第九」、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」等で度々共演し、チョン・ミョンフン指揮ロッシーニ「スターバト・マーテル」、マーラー「交響曲第2番<復活>」、A.バッティストーニ指揮ヴェルディ「レクイエム」のソリストも務める。2022年、社会福祉法人「旭川荘」より第8回グラチア音楽賞を受賞したことをきっかけに、自閉症の娘の母親としても音楽と向き合い、演奏活動及び後進の指導にあたっている。東京二期会会員。沖縄県立芸術大学教授。
佐野隆哉(ピアノ)
都立芸術高校、東京藝術大学を経て同大学院修士課程を修了。2006年、日本人男性として初めてパリ国立高等音楽院第三課程研究科からの入学を許可され、2008年に修了。併せて2010年・室内楽科を最優秀で卒業。これまでにピアノを中野万里子、山城浩一、三井美奈子、松本明、ジャック・ルヴィエの各氏に、室内楽をダリア・オヴォラ氏に師事。日本音楽コンクール第2位入賞(03年)を始めホセ・ロカ国際第2位(スペイン・08年)、ロン=ティボー国際第5位及び聴衆賞、特別賞(仏・09年)等、国内外の国際コンクールで入賞。ショパン国際コンクール・ディプロマ受賞(ポーランド・10年)。これまでにソリストとして、フランス国立管弦楽団、NHK交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団等々と共演。現在、国立音楽大学、都立総合芸術高校にて後進の指導にもあたっている。平成16年度青梅市芸術文化奨励賞受賞。第3回グラチア音楽賞受賞。CD「DANZA」(LPDCD-010)、「クロイツァーの記憶(NAT15431~2、レコード芸術準特選盤)」、「ドゥーズ・エチュード(NAT17481、レコード芸術特選盤)」をリリース。2023年、「ピアノ作品にみる『山田耕筰ルネサンス』」(NAT20484)をリリース、レコード芸術特選盤に選ばれた。
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ナクソス・ジャパン
発売・販売元 提供資料(2024/04/24)
"文化を紡ぐ夢のコラボレーション"として音楽学者瀧井敬子氏を中心に、社会福祉法人"旭川荘"と山形県長井市の3者共同プロジェクト<長井シリーズ>が新たにスタートします。第1弾となる今作では黎明期の日本洋楽史の恩人とも言えるラファエル・フォン・ケーベルの作品「9つの歌」を取り上げます。明治時代において瀧廉太郎をはじめ若い音楽家を育て上げ、西洋音楽を日本に根付かせたケーベル。ドラマティックで精神性が迸るこの曲集を、日本を代表するメゾ・ソプラノ歌手、山下牧子が真正面から向き合い、高らかに歌い上げます。まさに魂の歌声を是非お聴きください。多彩な音色と高い技術を披露する佐野隆哉のピアノにも要注目です。 (C)RS
JMD(2024/04/19)