グラミー賞ノミネート経験を持つ天才プロデューサー=ポーター・ロビンソン。唯一無二の世界観で音楽愛に溢れた最新AL『SMILE! :D』 (ピンク・ヴァイナル)
フルバンドセットでの世界ツアーと来日公演も決定!
2014年にデビューアルバム『ワールズ』をリリースし、その後独自の世界観と音楽性を構築してきたアーティスト、ポーター・ロビンソン。サイドプロジェクト<Virtual Self>でグラミー賞ノミネート経験を持ち、2023年の来日公演が全会場ソールドアウトとなったことも記憶に新しい彼が、最新作『SMILE! :D』をリリースする。
自身のキャリアの中で「最も楽しく、最も傷心しているアルバムかもしれない」と語られた本作は、アルバムを通じてダンス・ミュージック、ポップ・ロック、アニメソング等様々な要素がクロスオーバーし、ポーター・ロビンソンの唯一無二の音楽性や世界観が表現された意欲作だ。
来日公演の予習だけでなく、DJという肩書きからプロデューサー、SSW、そしてマルチ・アーティストへと音楽性の幅を広げてきたポーター・ロビンソンの音楽への愛を『SMILE! :D』を聴きながら感じ取ってみてほしい。
発売・販売元 提供資料(2024/06/07)
マット・ゾーとの"Easy"で世に出た印象が強いせいか、EDM界隈で語られることが多い彼だが、マデオンとの"Shelter"や前作におけるメロディアスなエレクトロ路線が本来の主戦場で、その路線を推し進めて完成させた3年ぶり3作目。ナードな音遊びが彼らしいオープニング曲、ポップネスを爆発させる"Cheerleader"Russian Roulette"と期待を裏切らないトラックが続き、アコギを手にした"Year Of The Cup"や"Everything To Me"などは意外にもハマっている。芯の太いメロディーがあれば、アレンジやジャンルはどうだっていい、そう思わせてくれる美しい作品だ。
bounce (C)野村有正
タワーレコード(vol.490(2024年9月25日発行号)掲載)