フォーマット | SHM-CD |
発売日 | 2024年09月20日 |
国内/輸入 | 国内 |
レーベル | ユニバーサルミュージック |
構成数 | 1 |
パッケージ仕様 | 紙ジャケット |
規格品番 | UICY-80466 |
SKU | 4988031645499 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:43:17
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同じ宅録、いやソロ・アルバム制作でも、ジョンはデッサンのようにシンプルに仕上げていたのに対し、ポールは(特にこのアルバムは)色鮮やかな絵画のように音を重ねて創り込んでいる。ラフな前作とは明らかに違う。前作の『マッカートニー(Ⅰ)』は実験的に”独りだけで創ってみた”のかもしれないし、見切り発車的に”とにかく早く出したかった”のかもしれない。時間をかければ本作のような”凄い”アルバムとなっていたのではないだろうか。
このアルバムのクレジットは”&リンダ・マッカートニー”となっているが、ほぼポール一人で創り上げている(と思われる)。ジャケットの写真撮影者はリンダだが、マジック・インクを塗ったのはポール自身のような気がする。素人っぽいリンダのコーラス<失礼>がアリバイ作りのようだが…。ポール自身、歌い方や声色を巧みに変化させながら、いかにも多くの人が参加しているように装っているが、そこに”Too Many People”はいない。楽器演奏も歌声の多重録音も、宅録<失礼>のレベルをはるかに超えている。「ディア・ボーイ」の畳みかけるような攻めのコーラス・ワークなんて一人の仕事ではない、最高だ。所々ラフっぽく仕上げているのは、聴く者に”隙”を与えるためのフェイク<わざと>ではないか?と思えるくらいだ。ロック調の楽曲のバリエーションも広い。いずれもタイプの異なるキャラクターを持ってきている。器用なだけではここまで質の高い作品は創れない。
ラストの「バック・シート(・オブ・マイ・カー)」も”心のラヴ・ソング”を唄い続けるポールらしくていい。日本でのシングル・カットは「出ておいでよ、お嬢さん」だったが、この曲でも「アンクル・アルバート~ハルセイ提督」でも、ヒット・チャートの上位入賞は果たせたはずだと思う。