1970年代後半にイギリスで巻き起こった新たなるミュージック・ムーヴメント、ブリティッシュ・ファンク。アメリカのジャズ/フュージョン・ムーヴメントを受けての派生したこのムーヴメントのトップ・バンドがレベル42だ。リーダーであるマーク・キングの強烈なテクニックのベース・プレイを軸にマーク・リンダップのカラフルなキーボード・サウンドで構成されたサウンドは、アメリカのジャズ/フュージョンとは異なるサウンド・スタイルでありながらも、アメリカでヒットする。勿論、本国イギリスでは絶大な支持を獲得しコンスタントにアルバムをリリースする。
1989年にバンドの活動のマイルストーンとして初のベスト・アルバム『Level Best』をリリースし、それを受けて翌90年にロンドンで2週間連続公演を行う。このコンサートでは既にバンドの正式メンバーとなっていた名手ゲイリー・ハズバンドが参加するだけではなく、何とアラン・ホールズワースがサポート・ギタリストとして参加する。当時ホールズワースはニュー・アルバムのレコーディング予算やプライヴェートな問題によりから過度の経済的な危機に陥っていたことから、盟友であるゲイリー・ハズバンドの紹介によりこのロンドン公演のみに参加することとなる。その中で1990年12月7日の公演はBBCラジオの番組の為に収録・放送され、本作はこの放送時の音源によるライヴ・アルバムである。
ブラス・セクションもフィーチュアされゴージャスなライヴ・パフォーマンスながらも、ゲイリー・ハズバンドによる手数の多いテクニカルなドラミング、そしてアラン・ホールズワースならではの独特なバッキング・サウンドとギター・ソロを聴かせる。今は亡きアラン・ホールズワースの意外な一面を聴ける貴重なライヴ・アーカイヴだ。
輸入盤国内仕様<日本語帯、英文ライナー・ノーツ対訳付>
マーク・キング (b, vo)
マイク・リンダップ (kbds, vo)
ゲイリー・ハズバンド (ds)
アラン・ホールズワース (g)
ゲーリー・バーナクル (sax)
ジョン・サーケル (tp)
アニー・マッケイグ (vo)
リンドン・コナー (perc, vo)
発売・販売元 提供資料(2024/06/21)