踊れるアンビエントエレクトロ!
現代のエレクトロニカ/ポストロックを代表するアーティストで、2度のグラミー賞ノミネートも果たしているティコ。アンビエントな作品が特徴的なティコだが今作は電子音をベースにしており、"踊れるアンビエント"となっている作品
タワーレコード(2024/09/06)
"未来への希望と過去へのレクイエム"
現代のエレクトロニカ/ポストロックを代表するアーティスト
ティコが2024年ニュー・アルバム『Infinite Health』をリリース!!
現代のエレクトロニカ/ポストロックを代表するアーティストで、2度のグラミー賞ノミネートも果たしているティコが、最新アルバム『Infinite Health』を〈NINJA TUNE〉からリリース。ティコことスコット・ハンセンは、今作のテーマを「未来への希望と過去へのレクイエム」と説明する。
2001年にプロジェクトをスタートさせて以来、スコット・ハンセンは独自のスタイルでティコのサウンドを進化させ続けてきた。その過程で、グラミー賞に2度ノミネートされ、オデッザ、マギー・ロジャース、リトル・ドラゴン、リオン・ブリッジズ、デス・キャブ・フォー・キューティーなど、数え切れないほどのアーティストとコラボレーションを行なっている。
そして今、ティコは2019年の『Weather』と2020年の『Simulcast』という姉妹作に続く新作『Infinite Health』を完成させ、新たなフェイズに突入した。グリズリー・ベアのクリス・テイラーも共同プロデューサーに名を連ねた今作のレコーディング・プロセスにおいて、スコットは個性と簡潔さを目標に置いたという。"自分たちのルーツに忠実でありながら、可能な限り異なるサウンドにしよう"というのが全体的なコンセプトだったと彼は説明する。
サウンド面で言えば、電子音をベースにしたスタイルに回帰し、ブレイク、ドラム、リズムの要素に重点が置かれている。それらを追うように、メロディーが加えられているのが特徴となっている。
リードシングルの「Phantom」は、スコットがアルバムの中で最も気に入っている曲と語っているほど、輝きを放っている。虹色に輝く80年代風のヴィジュアルが印象的なこのアップビートなトラックは、ティコのトレードマークであるサウンドにイタロ・ディスコのネオン・ノワールを取り入れたものだ。
国内盤CDには、ボーナストラック「Phantom Prologue」が追加収録され、解説書が封入される。
発売・販売元 提供資料(2024/06/26)
〈未来への希望と過去へのレクイエム〉を謳ったニンジャ・チューン移籍後の3作目。グリズリー・ベアのクリス・テイラーを共同プロデューサーに迎え、メロディーの面を磨き上げながらシンプルなエレクトロニカとブレイクビーツをベースにした様式に回帰している。インスト主体の構成のなかで、コーシャス・クレイをフィーチャーしたタイトル曲も聴きどころだ。
bounce (C)轟ひろみ
タワーレコード(vol.489(2024年8月25日発行号)掲載)