彼女が動けばニュースを飾る。
その活動の全てがヘッドライン級、ここ日本でも人気・話題急上昇中のアメリカはテキサス州ヒューストン出身のHIPHOPアーティスト、Megan The Stallion(ミーガン・ザ・スタリオン)。
日本のラッパー、千葉雄喜をフィーチャーし、英語と日本語のラップで大きな話題を集めているヒット・シングル「MAMUSHI」、そして全世界のアニメファンから注目を集めている「OTAKU HOT GIRL」などを収録した最新作『MEGAN』が配信に続きCDでも発売決定!!
彼女が動けばニュースを飾る。その活動の全てがヘッドライン級、ここ日本でも人気・話題急上昇中のアメリカはテキサス州ヒューストン出身のHIPHOPアーティスト、Megan The Stallion(ミーガン・ザ・スタリオン)。大学で健康管理学を学ぶ傍ら、SNSにラップを投稿したことがきっかけで脚光を浴びる。以来、ジェンダー、人種、性別、自立、ボディ・ポジティブについて発信し続け、Cardi Bとのシングル「WAP」では女性の性ついての発言を表現し話題に。さらに「Savage」や上記のCardi Bとの「WAP」など数々のヒット曲をリリースし、2021年の第63回グラミー賞では最優秀新人賞をはじめ、最優秀ラップ・パフォーマンス、最優秀ラップ・ソングの3部門を受賞する。この他にもBETアウォードやアメリカン・ミュージック・アウォードなど数々の音楽賞を受賞、さらに2021年にはテキサス・サザン大学を卒業し、健康管理の学位を取得。学業とグラミー受賞アーティストを見事に両立させ、シーンを代表する女性ラッパーの一人として確固たる存在感を示している。
そのミーガン・ザ・スタリオンが待望のニュー・アルバムをリリース!2022年発表の米ビルボード200アルバム・チャート4位を獲得した『TRAUMAZINE』以来、約2年振りとなる本作のタイトルは『MEGAN』。既に6月末に配信で先行リリースされたスタジオ・アルバムがCDでも発売となる。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2024/08/02)
早くも話題となっているのがシングル「MAMUSHI」。ラッパーの千葉雄喜をフィーチャーし、英語と日本語のラップで注目を集めたこの楽曲は、さらにダンス動画TikTokを中心にバイラル・ヒットに。30万件以上 の動画が投稿された他 、「TikTok Billboard Top 50」の6位にも楽曲がランクインした(プロデュースは「チーム友達」のプロデューサーの一人であるKoshyが担当)。またミーガン本人が投稿したダンス動画も640万以上の"Like"数、4,000万回以上の再生数を記録して盛り上がりに更なる拍車をかけており、米ビルボードHOT100チャートでもTOP40入りを果たしている。さらにアメリカでは、アトランタで開催されたカマラ・ハリスの選挙集会にてミーガンが「MAMUSHI」をパフォーマンスし、大きな話題となっている。
「MAMUSHI」以外にも『MEGAN』には、大のアニメファンとして知られ、2022年のサマーソニックでも披露したセーラームーンへのオマージュなど、しばしばクオリティの高いアニメ・キャラのコスプレでもSNSを賑わせているミーガンならではの楽曲「OTAKU HOT GIRL」も収録。こちらの楽曲ではアニメ『呪術廻戦』の英語吹き替え版で虎杖悠仁の声優を務めているAdam McArthurがイントロでフィーチャーされている他、歌詞の中に『呪術廻戦』の登場人物である五条悟の名前が出てきたり、テーマ曲のサンプリングが取り入れられていることから、世界中のアニメファンから注目を集めている。またアメリカのシンガー・ソングライター、Victoria Monetをフィーチャーした「SPIN」や、昨年話題を集めたヒット・シングル「COBRA」、そしてグウェン・ステファニーの「WHAT YOU WAITING FOR?」のサンプルをフィーチャーした「BOA」など『MEGAN』にはポテンシャルの高い楽曲がずらりと並んでいる。
ジャンルや国境を軽々と超えてコラボレーションを行い、その大胆でパワフルなパフォーマンス、そして聴くものに自己肯定感とインスピレーションを与えるポジティヴなメッセージでシーンにインパクトを与え続けているミーガン・ザ・スタリオン。ありとあらゆる音楽ファンにも確実に刺さるフックを持つ彼女の存在感そのものを表現した強力なアルバムの登場だ。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2024/08/02)
On her third studio full-length, Megan, global rap superpower Megan Thee Stallion is having less fun than usual. The Texas rappers undeniably bold personality and unfiltered lyrics about sex, power, and being the best have resulted in chart-topping hits and the kind of career where Megan is more of an internationally renowned brand than a mere artist. This level of success often comes with a price, however, and Megan feels heavier, wearier, and more defensive in place of the usual gleefully offensive energy the rapper has perfected in her previous work. Tracks like the club-ready snap of "BOA" and party groover "Where Them Girls At" are hooky and infectious but aimed directly at Megans enemies, with most of the content fixated on breaking down just how inferior they are. Though names are never named, the appropriately venomous diss track "HISS" stems from a much-publicized beef with Nicki Minaj, with zippy, angst-fueled flows delivering brutal one-liners and destroying any would-be haters. Even with the notable uptick in time spent addressing the opposition, Megan isnt all vitriol. The GloRilla-assisted "Accent" is simmering, Deep South swagger; the beat for "Otaku Hot Girl" taps into anime soundtrack atmospheres, and the unexpected pop sheen of "B.A.S." featuring Kyle Richh suggests some stylistic growth, utilizing a Gwen Stefani sample to backdrop a nakedly direct lyrical assessment of a hollow, loveless relationship. "Cobra" takes Megan Thee Stallion to places even further outside of her musical comfort zone, with her familiar cadence washing over trap hi-hats, meandering synths, and chunky hard rock guitars. While Megan strays somewhat from the formula of invincible confidence and crowd-pleasing summer anthems that were used to from MTS, its moments of bitterness and uncertainty do a lot to humanize the larger-than-life rap queen, one whose head has grown heavy from wearing the crown. ~ Fred Thomas
Rovi
2年ぶりの3作目。バッシングやニッキー・ミナージュとのビーフを跳ねのけた"Hiss"で幕を開け、UGKを迎えて地元テキサスをレップする"Paper Together"などで実力を誇示していく様は痛快。だがやはり耳に残るのは、「呪術廻戦」や「NARUTO」のワードが散りばめられた"Otaku Hot Girl"など、日本産カルチャーへの愛を下地に打ち出された彼女ならではのオリジナリティだ。千葉雄喜を招いて自身も日本語詞を披露した"Mamushi"がヴァイラル・ヒットとなっているのもその証だろう。アルバムのモチーフとなっている蛇の孵化の如くラッパーとして覚醒し、トップに躍り出る気合十分な快作だ。
bounce (C)池谷瑛子
タワーレコード(vol.489(2024年8月25日発行号)掲載)