佐野史郎と日本のロック界のレジェンド鈴木茂、小原礼、林立夫、松任谷正隆による"SKYE"。まるで1970年代にリリースされた幻のアルバムのような『ALBUM』が限定アナログ盤化! (C)RS
JMD(2024/08/31)
佐野史郎と日本のロック界のレジェンド鈴木茂、小原礼、林立夫、松任谷正隆による「SKYE」。まるで1970年代にリリースされた幻のアルバムのような『ALBUM』が限定アナログ盤化!
俳優、ミュージシャンなど各方面で活躍し続ける佐野史郎が2023年に約4年ぶりにリリースしたニュー・アルバム、その名も『ALBUM』が、2枚組アナログ盤でリリース。
本作は、2019年に発売された前作『禁断の果実』に続き、佐野自身も影響を受け、尊敬してやまないSKYE(鈴木茂・小原礼・林立夫・松任谷正隆)のメンバーと制作され佐野史郎が作詞、作曲し、自身が影響を受けてきた音楽が色濃く落とし込まれた珠玉の楽曲にSKYEの卓越した演奏が重なりあった、佐野史郎とSKYEでしか表現することが出来ないロックサウンドになっている。
佐野自身は、最近まで闘病中であったが、病を乗り越え『禁断の果実』に続く次のアルバムをと、SKYEメンバーも賛同し、今回の『ALBUM』リリースが実現した。また、『ALBUM』というタイトルは、写真のアルバムのイメージと重ね、これまでに発表したことのある楽曲を新たに現像、プリントし直し、また、新曲は過去の作品と分け隔てずに、いつかは同じように過ぎ去っていった時間を収めたものとして触れることを想いながら名付けられた。
発売・販売元 提供資料(2024/08/01)
2019年以来となる、鈴木茂、小原礼、林立夫、松任谷正隆によるSKYEと佐野史郎のコラボレーション第2弾。前作は大瀧詠一や加藤和彦への思慕が滲んだロックンロール作品だったが、今回はメロウで温かみのあるソウル・アルバムといった趣向。佐野が手掛ける詞曲ははっぴいえんどの影響が色濃く、60~70sへの郷愁をモチーフにしつつ、そこから現代を透かして見ることで立ち現れる無常観が妙味だ。実直な歌唱には独特の風情があり、それをバックアップする演奏は、あくまでも簡素でいて円熟味を極めた、まさに名人のなせる技。豊かでタイムレスな音楽体験が約束された一作だ。
bounce (C)鬼頭隆生
タワーレコード(vol.475(2023年6月25日発行号)掲載)