Crack The Skye (15th Anniversary Edition)

ひび割れた天空から鳴り響く、歓喜にも似た獰猛なるヘヴィネス…!
メタルの深淵世界を唯一無二の中毒性に満ちたヘヴィネスで轟かせる絶対君主、マストドン!
彼らが2009年に発表した壮大なるコンセプト・アルバムにして独自の世界観で他を凌駕する圧倒的名作『CRACK THE SKYE』が、発売15周年記念作品となって登場する…!

こちらはアルバムの最新リマスター音源に加え、全曲のインストゥルメンタル・ヴァージョンを収録した15周年記念2CDエディション!

現メタル・シーンにおいて唯一無二の存在感を放ち、その独特な中毒性のヘヴィネスで「メタルの未来を担うバンド」として語られる、アトランタ出身の超重量級メタル・アクト: マストドン。稀有なヘヴィ・サウンドでありながら、グラミー賞を受賞したり、全米チャートでも常に上位にランクインし続ける彼らの存在は、まさに"現代における最も重要なヘヴィ・アクト"としてシーンに君臨する絶対君主だ。

圧倒的音圧と絶対的技量に裏打ちされた演奏力で他を圧倒するグラミー賞受賞アーティストである彼らが2009年に発表した、バンドにとって通算4作目のアルバムであり、壮大なコンセプト・アルバムとなった『CRACK THE SKYE』が、今年で発売15周年を迎える。この15周年を記念して、このアルバムで構築した究極のヴィジョンを再び入念に組み立て上げた豪華版となる『CRACK THE SKY (15TH ANNIVESRARY DELUXE EDITION)』がリリースされることとなった! この15周年記念作品は、2CD+BDデラックス・エディション、2LP+BDデラックス・エディション、そして2CDエディションと2LPエディションの複数形態でのリリース。(1/2)

すべてのフォーマットに収録されているのはアルバム『CRACK THE SKYE』の最新リマスター音源を収録したDisc 1、そして、『CRACK THE SKYE: THE SCORE』と題された、アルバム全曲のインストゥルメンタル・ヴァージョンを収録したDisc 2からなる2枚のアルバムだ。このDisc 2に収録されているインストゥルメンタル・ヴァージョンは、2009年のオリジナル発売時に限定発売されていた音源だ。また、バンドの長年のコラボレイターであるポール・ロマノがデザインした新たなアートワークが採用されている。

トロイ・サンダース、ブラン・デイラー、ブレント・ハインズ、そしてビル・ケリハーからなるマストドンが2009年3月24日に発表したこの『CRACK THE SKYE』は、リリースから15年経った今も多大なる影響をシーンに与え続けている。このアルバムはバンドにとって初となる全米アルバム・チャートのTop 15入りを果たした作品となり、2009年の年末には数々の「2009年ベスト・アルバム」のリストに選出されるほどの存在感を持つアルバムとなった。また、Metal Hamer誌やRock Sound誌は共に今作をアルバム・オブ・ザ・イヤーに選出し、Time誌はこのアルバムをTop 3にランクインさせたほか、Entertainment Weekly誌は今作を「最高傑作」と称賛、New York Times紙では「マストドンはその頭脳明晰さと力強さを併せ持つプログレッシヴ・メタルの最前線で確固たる地位を確立した」と賛辞を贈るなど、メタル・フィールドだけではなく幅広い層から絶大な支持を得る絶対的存在感を持つバンドへと、彼らを押し上げていく重要な作品となったのだ。(2/2)

First off, a warning: the best way to encounter Mastodon's Crack the Skye for the first time is with headphones. Reported to be a mystical -- if crunchy -- concept record about Tsarist Russia, this is actually the most involved set of tracks, both in terms of music and production, the band has ever recorded. "Ambitious" is a word that regularly greets Mastodon -- after all, they did an entire album based on Moby Dick -- but until now, that adjective may have been an understatement. There is so much going on in these seven tracks that it's difficult to get it all in a listen or two (one of the reasons that close encounters of the headphone kind are recommended). It may seem strange that the band worked with Bruce Springsteen producer Brendan O'Brien this time out, but it turns out to be a boon for both parties: for the band because O'Brien is obsessive about sounds, textures, and finding spaces in just the right places; for O'Brien because in his work with the Boss he's all but forgotten what the sounds of big roaring electric guitars and overdriven thudding drums can sound like. The guitar arrangements on tracks like "Divinations" and "The Czar," while wildly different from one another, are the most intricate, melodically complex things the band has ever recorded. There are also more subtle moments such as the menacing, brooding, and ultimately downer cuts such as "The Last Baron," where tempos are slowed and keyboards enter the fray and stretch the time, adding a much more multidimensional sense of atmosphere and texture. Still, Crack the Skye rocks, and hard! Its shifting tempos and key structures are far more meaty and forceful than most prog metal, and menace and cosmological speculation exist in equal measure, providing for a spot-on sense of balance. Some of the hardcore death metal conservatives may have trouble with this set, but the album wasn't recorded for them -- or anybody else. Crack the Skye is the sound of a band stretching itself to its limits and exploring the depth of its collective musical identity as a series of possibilities rather than as signatures. And yes, that is a good thing. ~ Thom Jurek

作品を発表するごとに進化を遂げるヘヴィー・ミュージック界の超獣、マストドン。メタルの未来を担う存在としてコア・リスナーから絶賛を浴びている彼らが、名匠ブレンダン・オブライエンをプロデューサーに迎えて放ったメジャー2作目は、その評価を決定付けると同時に、今後のシーンの行く末をも左右するだろう重要作となった。10分越えの長尺曲を披露するなど、決してコマーシャルなアルバムではないが、ここで鳴らされる音はバンドの出自＝エクストリーム・メタルをオーヴァーグラウンドに押し上げるほど、強い説得力を持っている。キング・クリムゾンの『Red』やトゥールの『Lateralus』同様、このうえなく攻撃的かつ前衛的でありながら、普遍性を兼ね備えたマスターピースだ。
bounce (C)粟野 竜二