ベック・ボガート&アピス解散後、ジェフ・ベックは新たな音楽性を追求すべく名プロデューサー、ジョージ・マーティンと共に当時の流行っていたジャズ・フュージョン・ミュージックの要素を導入したギター・インストゥルメンタル・アルバムの制作に取り掛かる。そして1975年にリリースした『ブロウ・バイ・ブロウ(ギター殺人者の凱旋)(原題:Blow By Blow)』は全世界でヒットし、当時、アメリカでは初のゴールド・ディスクを獲得する。当時のジェフ・ベックはジョン・マクラフリン率いるマハヴィシュヌ・オーケストラの新作『黙示録(原題:Apocalypse)』を気に入っていたことからプロデュースを担当していたジョージ・マーティンにプロデュースを依頼する。またジェフ・ベック・グループに参加していたマックス・ミドルトンとフィル・チェンに参加を依頼、さらにマックス・ミドルトン経由でリチャード・ベイリーが参加しレコーディングは1974年10月からスタートする。そして出来上がったアルバム『ブロウ・バイ・ブロウ(ギター殺人者の凱旋)』は1975年3月29日にリリースされる。
アルバムはこれまでのジェフ・ベックの作品史上最高のセールスを記録。全米アルバム・チャートNo.4にランク・イン(日本でもNo.27)し、プラチナ・ディスクを獲得する。このアルバムのリリースに伴い、ジェフ・ベックはマハヴィシュヌ・オーケストラと共に同年4月24日のニューヨーク州バッファローから全米ツアーをスタートさせる。その中で5月3日のマサチューセッツ州ボストンの公演はプロモーションを兼ねてFMラジオ局のスペシャル番組用として録音・放送され、本作はこの放送時の音源によるライヴ・アルバムである。
インストゥルメンタル・パフォーマンスということから全編でジェフ・ベックのテクニカルなギター・プレイが炸裂!亡きジェフ・ベックの貴重なライヴ・アーカイヴの登場だ。
輸入盤国内仕様<日本語帯、英文ライナー・ノーツ対訳付>
ジェフ・ベック (g)
ウィルバー・バスコム (b)
バーナード・パーディ (ds)
マックス・ミドルトン (kbds)
発売・販売元 提供資料(2024/10/01)